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ワーキングメモリが低い子どもへの効果的な支援方法|背景理解とサポートのポイント
記事の目次
サマリー
この記事ではワーキングメモリが低く、周囲の人の話を上手く聞けない子どもの背景理解と支援方法について紹介していきます。ワーキングメモリ(耳から入った情報を保持しておく力)が低いお子さんは、ちゃんと聞こうと頑張っているのに、ちゃんと聞いているつもりなのに、
「…あれ?なんて言ってたんだっけ?」
となることがあります。
話の一部が抜けたり、事実とちがうように勘違いして覚えてしまっていたりするので、意図せずルールを破ったり、みんなと違うことをしたりして、あとで叱られる機会も増えてしまいます。
記事の執筆者
子どものワーキングメモリとは?低いとどうなる?
子どものワーキングメモリは、情報を一時的に保持し、操作する能力を指します。
これは短期記憶の一部であり、日常生活や学習において非常に重要な役割を果たします。
たとえばワーキングメモリは、
- 算数の問題を解くときに数字を一時的に覚えておく
- 文章を読んで理解するために前の文を記憶する
- 指示に対して順番通りに従う
などの場面で必要になる能力です。
ワーキングメモリが低いと
ワーキングメモリが低い子どもは、いくつかの困難に直面することがあります。
まず、学校の学習において支障が出ることが多いです。
指示の理解
例えば、先生の指示を覚えきれず、作業を中断したり、忘れてしまうことがあります。
また、複数のステップを含む課題に取り組む際、途中で何をすべきかを忘れてしまうことがあり、結果として課題を完了するのが難しくなります。
読解力
さらに、ワーキングメモリが低いと読解力にも影響を与えます。
文章を読む際に、前の文や段落の内容を覚えておくことが難しいため、全体の理解が難しくなります。
これにより、読書が嫌いになったり、学習意欲が低下することがあります。
社会的なスキル
また、ワーキングメモリは社会的なスキルにも影響を与えます。
友達との会話中に話題が変わったり、複雑なゲームのルールを覚えるのが難しかったりするため、他の子どもとの交流がうまくいかないことがあります。
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ワーキングメモリが低い子どもへの支援方法
対応1)箇条書きのように1行動ずつ伝える
×「手を洗っておやつをたべたら宿題やるよ。ごはんはそのあとね。教科書とかノートとか筆箱とか、必要なものをテーブルに持ってきてね。今日は昨日の続きのページからやるよ」
〇「手をあらったらおやつにしようね」
「おやつ食べ終わったら宿題やろうね」
「3つもってきてね。教科書と、ノートと、ふでばこ。」
「宿題が終わったら、大好きなハンバーグ食べようね」
対応2)他の強い力を使って弱い力をカバーする
視覚優位、聴覚優位、体感覚優位、どれも優位ではないお子さんがいます。
聴覚<視覚「これを見てね。今日やることです。上から一緒に読みましょう」
聴覚<体感覚「いつものやるよ!手洗い♪おやつ♪しゅっくだい♪」
対応3)結論を先に伝える
×「今日はすごく雨がふっているし、行けなくもないけど、行くのちょっと大変だから中止にするね」
〇「今日は中止です。すごく雨がふっているし、みんなで行くの大変だからね」
対応4)復唱させる
「わかったね?」というと、子どもは怒られたくないので、おそらく「ウン」と頷くと思います。ですので、「はい、今たのんだこと、言ってみて?」と確認し、記憶があいまいなようなら再度やさしく伝えてあげましょう。
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