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【事前の準備】入店前に確認! スーパーでのお約束【生きてる注意】
声かけのシーン(背景・導入)
楽しい音楽、大好きなおやつ、キラキラの店内――スーパーには誘惑がたくさんあります。
ひっくり返って泣いたり、カートを押したくてぐずったり、楽しくて走りだしてしまったり、困りごとは起こってしまってからではなかなか対処できません。
好奇心や欲求を急に我慢するとき、こどもには高度な忍耐力が必要とされます。
泣いてしまうのは駄々をこねているばかりではありません。泣くことで我慢したり自分の気持ちを落ち着けたりしているのです。
その場で言われたことを理解して我慢する自制心が身につくのは、もっと成長してからです。
前もってスーパーではできないことを確認して、お互いに負担のないお買い物にしましょう。
入店前に毎回お約束を確認することを心がけてみてください。
具体的でわかりやすいお約束が効果的です。
お約束にも少しコツがあります。
「〇〇しない」というお約束よりも「〇〇する」という言い方のほうが子どもたちには理解しやすいようです。
「デッドマンズテスト(死人テスト)」というものがあります。
直訳するとなんだか不穏な言葉ですが、「死人にもできることは行動ではない」ということです。行動分析学では「否定形」「受け身形」「状態」で表現されることは行動と捉えないのだそうです。
保育にたずさわる方々が、あたりまえに使っている子どもたちへの声がけに、この法則が活かされているのを知って、すごいなと感じています。
例えば「走らない」は死人でもできますが、「ゆっくり歩く」は死人にはできませんね。「静かにする」は死人にもできますが「人の話に耳を傾ける」は死人にはできません。
子どもたちへの声がけには「×走らない」ではなくて「〇ゆっくり歩く」と生きている注意で言ってあげた方が具体的な行動につながります。
注意する言葉をやさしくすると、注意する側の気持ちも少し丸くなって、落ち着いた行動ができるという効果もあります。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
「あるく!」
「走らないで」という禁止の言葉よりも「あるいて」という具体的にしてもらいたいことを示すほうが効果的です。
●「おやつはいくつ?」
「2つ!」
「1つだけ」というお約束は成功しないことが多いです。
最初から今日と明日の分のおやつのつもりで、両手にもてる量を買うと満足顔に!
商品を触らないようにと声をかけることも必要ですが、どうしても物の多い店内です。お安全の為、店の中ではカートに乗せるか、手をつないで、商品に手が届かないようにしましょう。
カートを一緒に押してもらって、お手伝いをしてもらうのもいいですね。
不要なものには触れず、商品を手前からとることなどは、おとなが行動して見せてあげましょう。
さぁ、スーパーでのお約束は確認できましたか?
お買い物の始まりです!
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