子どもへの肯定的な声かけ・言葉がけが1000パターン以上。シーン別の声かけレシピ集
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イヤイヤ期、子どもを放置するとどうなる?癇癪への対応や日々気を付けたい事

イヤイヤ期、子どもを放置するとどうなる?癇癪への対応や日々気を付けたい事

最終更新:2024.10.22

記事の目次

サマリー

幼児期のお子さんを育てている皆さん、「イヤイヤ期」という言葉を耳にされたことがあると思います。

個人差はあるものの、1歳後半の頃から3歳ごろまでの時期に、何を促しても「イヤ!」「ダメ!」「〇〇ちゃんが!」と、大人の言うことにやたらめったら反抗しているようにも見えることから「第一次反抗期」「魔の2歳児」など呼ばれたりもします。

自分でやりたい!自分の思ったようになってほしい!という気持ちがぐんぐん育つ時期ですが、まだ手先の不器用さや状況を理解する力の未発達、気持ちのコントロールの未熟さが強いので、自分で自分を制御しきれずお子さん自身も困惑しているのです。

なのでこの時期のイヤイヤは「外の世界のアレコレと自分の気持ちの出会いに振り回されている結果起こっている行動」なのであって、「わがまま」とは違うものです。
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記事の執筆者

臨床心理士(公認心理師)のtomoです。
himaというネームを使って寄稿しているサイトもありますので、これかな?と気付かれた方はぜひこっそり教えてくださいね^^
このお仕事を始めて10数年、ひとり娘の子育てに奮闘中のママ心理士として、子育てにまつわる領域で働いています。どうぞよろしくお願いいたします♫

○Instagramで情報発信中○
cptomo.hattatsu.shien

心理士を志したきっかけは自分自身の弟です。
幼少期の彼は言葉を話さず、特定のビデオ(時代を感じますね!)に夢中になり、話しかけても反応を示さずエンドレス鑑賞、遊びにはこだわりがあり思いと違うことをするとパニックを起こして怒り泣いていました。
呼びかけに反応しないため「耳が聞こえていないのでは?」という父、そうではない、聞こえているがわたしたちの声かけに応じないのだと考えた母、弟をどのように育てていくのか手探りの日々が始まりました。
その中で出会った心理士の先生がわたし達家族にとっての道標になってくださったことから、自然と同じ心理士を目指すようになり、今に至ります。

心理士になって授かったわが子は、何だか神経質でこわがりでこだわり派、でも大胆で豊かな想像力、うっかりや忘れてたー!がとんでもない、ひと癖あるとっても可愛い女の子です♡

弟の生育歴からの学びや、実務経験が10年を超え幼少期から成人まで多くの方々との出会い、わが子の子育てを通して、様々な経験や知識を得てきたと自負しております。

「今のこの子に必要なことは何なのだろう」
「こんな時はどうすればいいのかな」
「わが子はどんなタイプで、これからどうなっていくのだろう」
「わたしのやり方は合っているのだろうか」
「どんな選択肢があるのかわからない」
「誰かこの思いをわかって欲しい」

皆さんそれぞれ思いがあると思います。
その思いに寄り添いながら、子育ての協力者として皆さんを支えていきたいと思っています。

*どうぞよろしくお願いします*
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イヤイヤ期に子どもを放置するとどうなる?

次の2つの放置について考えてみましょう。

*放置=そっとしておく、安全を確保して見守る、必要以上の刺激を与えないこと

→このように捉えると、この「放置」は"その時期の子どもの特性を理解した合理的な対処方法"つまり、「よい放置」と呼べるかもしれません。

*放置=子どもの存在を無視する、危険や苦しみがあるにも関わらず関わりを避けること

→このように捉えると、この放置は"子どもの存在や安全を脅かす対応"となり、「悪い放置」と言えるかもしれません。

危険があるのに対応しない、子どもの訴えを不当に無視する、精神的にダメージを与えるとなると、虐待に当たる行為となる可能性も出てきます。


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イヤイヤ(癇癪中)の子どもにはどう関わればいい?

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うんうん嫌だね〜
*癇癪中はこちらからの声かけは届いていないし受け入れられません。「よい放置」は次のポイントを意識して取り入れましょう。

・環境

まずは安全を確保

そこが危険な場所ではないか、周りに危険なものはないか、お子さんを待ってあげられる環境かどうかを確認し、安全でない場合はタイミングを見つつ移動しましょう。

・コミュニケーション

できるだけ落ち着いた声(怒った冷たい声ではありません)で穏やかに語りかけます。この時は内容にあまり意味はないため、わかってもらおう、諭そうという気持ちはひとまず置いておくことがポイントです。

具体的には「長靴がいいねぇ〜」「食べたかったねぇ〜」「うんうん嫌だね〜」というような声かけを少し間をあけながらしてあげてください。この「間」もポイントで、絶え間なく声をかけると逆に興奮させてしまうこともあるので注意です。

少しだけ落ち着いてきたら俳優並みの演技力で「あ、あれはなんだ?!」「あんなところにピカピカの石!」「かわいい犬がいる!」など気を逸らすようなことを言って注意をひきます。

この時期のお子さんは親の話を聞いて自分で気持ちを切り替えることは難しいので、わたしはいつも「気を逸らす一択」とお伝えしています。

この時に「ジュース飲もうか」などの"提案型気を逸らし"を試す方もいると思いますが、この時期はそれすら「イヤ!」と否定してしまうので"演技型気を逸らし"をオススメしています。

番外編として、「モノの声をアフレコする」も効果があるかもしれません。これまた演技力が試されますが「あれ?!ニンジンから声が聞こえる!(ワタシもお口の中に行きたいよー)ほら!お口に入りたいっていってる!〇〇ちゃん聞こえる!?」「次はボクだよーってカボチャさんが言ってる!(ボクだよー)」と楽しみながらこちらの要望を入れていくとうまくいく時がありますよ。

・事前準備

2〜3歳のお子さんはまだ「約束」をうまく使えません。先に約束していたとしてもその場になると「やだーーー!!」となることも多いのです。ですが、約束自体が無駄なわけではないので「公園に行く時は運動靴だね」とか「おうちに帰ったらおててを洗おう」と普段から伝えておくことは大切です!ただ、その約束を守れなくても今は強く怒らないであげてくださいね。

・事後のケア

あとから「今度はこうしようね」と話しても、2〜3歳のお子さんの頭には残りません。次の時にはこうしようと理解し、いざその時に思い出すことも難しいため、「がまんできてえらかったねぇ」「いっぱい泣いちゃったねぇ、〇〇好きだもんね」とあたたかく声をかけてあげてくださいね!

その経験を繰り返していくことによって、少しずつ不快な気持ちを自分でも処理する力や、身近な信頼する人に受け止めてもらって落ち着ける力が育っていきます。

イヤイヤ期(癇癪を起こしていない時)の関わり方は?

ここでは、2〜3歳の子どもの発達特性を考慮した接し方や声かけを紹介しています。

■まだ自分の行動を制御しきれない

がまんはもう少ししたらできるようになるので、その物事から気を逸らす対応をします。

■何でも試してみたくなってしまう

この時の子どもの心理

(危険じゃなかったらある程度許してくれる時もあったら嬉しいな!イタズラもしちゃうことがあると思う)

→まだそれをしたらどうなるか想像するのが上手く出来ません。「じゃあ次は拾ってみよう!」と、どうしたらいいかを教えます。

■「〜しちゃだめだよ」という表現が十分理解できない

→さわっちゃだめ!とか、走っちゃだめ!と言われても、「じゃあどうすればいいのか」はまだ考えられません。「見るだけだよ」とか、して欲しいことを伝えてみてくださいね!

■まだ長く待てない

→お兄さんお姉さんみたいに長い列や時間は待ちきれません。暇つぶしグッズを使うとか、待つような場所は避ける工夫をしてみてください。

■嫌なことがあると泣き叫んでしまう

→不快な気持ちに耐えきれず、些細に思えることでも力いっぱい泣いちゃうんだ…そんな時は共感の声かけをして落ち着くのを待ってあげてください。

■何回も同じことを言ったり聞いたりするよ!

→コミュニケーションを楽しんでいる、必ずしも答えを求めていない時もあります。何回も聞かれるかもしれませんが、子どもはただ楽しんで答えてくれることを求めていたりします。

■したい!ほしい!ってすぐに言ってしまう。

→でも、「したいなー」「ほしいなー」って思ってはいるけど、「手に入れよう!」とはこの時期の子ども達は思っていないことも多いです。

「ママは〇〇っぽいのがいいなー!パパはどんなのが好きかな?探してみよう!」とか、その話に共感して一緒に想像してみることで、実際はできなくても満足できることも多いです。

■いつもしていることでも、急にしたくない気持ちになって、否定してしまう時があります。

→この時期はとりあえずそのことを否定するということをしてみたい時期です。「くつはかない!」「おやつ食べない!」「帰らない!」など、そんなに強く思っているわけじゃないのに言ってしまってたり、パパやママから促されるほど意地になってしまうことが多々あります。

余裕があったら「いいよ〜じゃあ今日ははだしで行こうね」とOKを出してみたり、許してあげることで「やっぱり靴はく」となるかもしれないし、「はだしで行かない!」ってそちらを否定したくなるかもしれません。

この時期のお子さんは自分の気持ちや思いに気付き社会との折り合いをつけようと頑張っています。そしてどんなことができるのか何でもやってみて、自分の価値や効力感を試しています。

大変なことをしでかしたり、言うことを全く聞かなかったりすることが多いので関わる側の大人は大変です。

ですが、この時期は思ったより短く、でも脳の発達にとても大切な時期なのでゆとりを持って関われると良いですね。

・言い聞かせるよりも逸らす
・否定よりも共感
・怒ってしまうこともあると思いますが、それ以上にたくさんの愛情を伝える
・お子さんの求めるスキンシップをしてあげる

こんなポイントを意識してもらうことで、更に大きくなった時のお子さんの情緒に良い影響がもたらされます。

イヤイヤ期の子育てを楽にする方法

■4歳ごろになったら楽になってきます!その日を待ちながら乗り越えましょう!

見通しを持つことができ始める

がまんの力が育ってくる

状況を捉える力が育ってくる

言葉で表現できることがグッと増える

4歳になるとこれらのことができるようになってくるため、今よりも言葉で交渉できたり約束を踏まえて動けたりするようになります。

ただし4歳になってもまだまだ気持ちのコントロールなどは成長の途中です。たまには爆発したり受け入れられないこともあることは覚えておいてあげてくださいね。

■スマホのカメラを通して見てみましょう

おすすめは動画を撮る!

画面を通すことで少し距離を取ることができます!そうすると、イライラモードから少し客観的・冷静モードに。

自分の声かけも動画に残るので、あとで振り返ることができます!録画されていると思うとヒートアップしすぎずに済むというメリットも。

その動画を誰かに見せて大変さを共有してもらえるというメリットも!ママ友とイヤイヤのお披露目会を開くもよし、職場の仲間に見せて労ってもらうのもよし!一人で抱えず誰かに見てもらいましょう!

成長した時に見返すといい思い出や笑い話にになっているかも!大きくなった我が子に動画を見た感想を聞いてみてもいいかもしれません。

イヤイヤ期、どうしても辛くなったら

身近に辛さを分かち合える人がいない、どうすればいいのかわからない!という場合もあるかもしれません。市町村には必ず子育て支援の窓口があるため、そこで保健師さんや子育てコンシェルジュさんに相談することができます。そこから心理士などに相談する窓口に繋がることもできるため、一人で抱えすぎず連絡してみてくださいね。

子どもたちは未来につながる大切な宝物です!その子どもたちを産み育てるパパママも宝物です!おうちの人だけではなく、たくさんの目で見守って育てていってあげられると良いですね。


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こんなお子さんにおすすめ!

3~5歳 男の子 女の子

お役立ちコンテンツ


参考・外部リンク

河原紀子監修「0〜6歳子どもの発達と保育の本」2011.Gakkn保育園Books

イザベル・フィリオザ/アヌーク・デュボワ/土居佳代子「子どもの気持ちがわかる本 子どももママもハッピーになる子育て 1〜5歳」2019.かんき出版





2023/12/19 対象 1歳~

2024/04/03 対象 1歳~

2023/02/11 対象 2歳~

2023/09/25 対象 3歳~

2023/05/16 対象 2歳~

2024/02/29 対象 2歳~

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