水を怖がる。顔に水がかかるのを嫌がる子供が水に慣れる為の感覚遊び

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水を怖がる。顔に水がかかるのを嫌がる子供が水に慣れる為の感覚遊び

最終更新：2024.03.13

記事の目次

声かけのシーン（背景・導入）

おすすめの声かけ（結論）

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こっこ先生

臨床心理士、公認心理師

・大学、大学院で発達心理学と臨床心理学を修了
・認定心理士、臨床心理士、公認心理師の資格を取得
・医療と教育分野に10年以上従事する現役心理士
・子どもから高齢者までの幅広い臨床経験
・厚生労働省認可のもと公認心理師実習指導者として後進に育成にあたる

【職務経歴】
・教育委員会の教育相談
・国立、大学病院等の精神科、心療内科、神経科、児童精神科
・製薬会社の治験（新薬開発）における心理評価

【職務経歴】
・心理学の専門的知識
・心理相談、カウンセリング、心理療法、プレイセラピー
・心理検査（発達/知能/性格/認知/うつ/不安等）
・研究論文執筆や学会発表
・心理実習生の指導
・大学や研修会での講師
・Podcastラジオパーソナリティ

声かけのシーン（背景・導入）

ここでは「子供が水を怖がる。顔に水が付くのを嫌がる」という時の背景や、そういう場合のトレーニングになるあそびを紹介していきます。

子供の中には、水の持つさまざまな特性（冷たさ、水圧、抵抗、浮力など）に過敏さがある子がいます。

身体が濡れる感触が嫌だったり、シャワーの水圧が痛いと感じたりと、身体がうまく動かない感じが苦痛だったり、感覚の受け取り方に偏りのある子にとっては不安をもたらす要素となるようです。

また、過去に耳や鼻に水が入って痛い思いをした経験があったり、水を飲んでしまって苦しい思いをした経験があったり、無理やりプールに入れさせられた経験があったりしている場合は、感覚の過敏さ以前にトラウマ体験になっている可能性もあります。

こういったお子さんに、まずは水に慣れることを目的とした感覚遊びをご紹介します。

あそびの可能性が広がる！！
おすすめの声かけ

底にビー玉を沈めました～。黄色が１点、青が２点、赤が３点です！

・シーツおばけ
頭からシーツをかぶって、おばけごっこをしましょう。周りの状況が見えなくても、シーツで体が思うように動かなくても、体のバランスを保つ練習になります。
ママ「パパがもうすぐ帰ってくるから…おばけに変装してビックリさせよう！」
子ども「おばけに変身？」
ママ「こうやってシーツをかぶって…影に隠れて…ばぁー！」
子ども「ぼくもやる！！」

・水鉄砲
マヨネーズや食器用洗剤の空き容器で水鉄砲を作ります。バケツや家庭用プールに水をため、そこから水を汲むようにします。空のペットボトルを並べて的にし、友達やきょうだいと競い合ったりして、水に親しむことや楽しむことを目的にしましょう。
パパ「水鉄砲するからさぁ、そこのプールに水ためてくれる？」
子ども「わかった！」
パパ「ビューッ。みてみて、３本倒れた！」
子ども「ぼくもやる！」
パパ「あ、もう水がきれちゃった。あそこのプールから水汲んできて？」

・水風船プール
家庭用プールの中に水風船をたくさん浮かべて遊びましょう。子どもにとって楽しいものがあると、水の中に入る抵抗感を少し軽減することができるかもしれません。
ママ「水風船いっぱいだねー。さわってみて。ポヨポヨしてる！えいっ（投げる）」
子ども「ぼよんぼよんしてて変！」
ママ「水風船１個作ってみようか？」
子ども「うん！」

・水中おにごっこ、じゃんけん列車
もし近隣に子ども用の浅いプールがあるのであれば、太もも～おへそぐらいまで浸って遊びましょう。足に水の抵抗を感じながらバランスをとって歩く練習になります。パパママきょうだい、友達と自由に追いかけっこをしたり、出会ったらじゃんけんをして負けたほうは後ろについたりして列車を伸ばして遊んでいきます。
ママ「歩いておにごっこしようよ！」
パパ「ママが鬼だぞー！にげろにげろ！」
子ども「きゃー！」
ママ「パパつかまえた！あとは〇くんだけだぞー！」

・宝探しゲーム
肩ぐらいまでの深さがあるプール、あるいはお風呂いっぱいに水をためて、底にビー玉を沈めて子どもに集めさせます。少しだけ水にもぐることで、身体が浮く感覚に慣れていきます。
「底にビー玉を沈めました～。黄色が１点、青が２点、赤が３点です！何個拾ってこれるかな？」