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融通がきかず、ルールやマナーに厳しすぎる子。要因・背景と子どもへの声かけ
声かけのシーン(背景・導入)
融通がきかず、ルールやマナーを守ろうとしすぎてしまう子どもがいます。
友達のちょっとした態度が許せず強く注意してしまい、「厳しすぎる」「正義感が強すぎる」「態度がキツイ」とトラブルになることも。こういった子の要因・背景を理解し、適切にサポ―トしていきましょう。
要因や背景は次のようなものがあります。
・ルールは絶対的なもので例外がないと思っている
・ほんのちょっとのルール違反でもゆるされないと思っている
・冗談や物のたとえであっても嘘はあってはいけないことだと思っている
ルールを守ろうとする規範意識が高いこと自体は良いことなのですが、その絶対的な意識が強く他人に向いてしまうと、周囲から「なにあいつ」と敬遠されてしまいます。
一方で、自分には甘い(甘いというより自分の言動がルール違反であることに気づかなくて、周りの子の言動にだけよく気が付く)子もいます。
この融通のきかなさが、人間関係を難しくしてしまいます。
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こういった子には、やさしくなだめながら「〇くんはわざとやったわけじゃなくてね…」と弁解しても、「そっかーじゃあしょうがないね」と納得してくれることはほとんどありません。
具体的な行動レベルに落とし込んで、日常的に、繰り返し伝えてあげることが有効です。
■注意するのは大人のみとする
「注意するのは大人です。子ども同士ではしません。」
■ルールは絶対的でないことを教える
「そのルールが正しいかどうかを決めるのは、みんなです」
「あなたのルールがその場にそぐわないこともあります」
■絶対に守らなければいけないのはルールじゃなくて法律
「絶対に守らなければならないのは、ルールじゃなくて、法律だよ」
「法律を守っていない人がいたら、よくないことだから、ママパパに教えてね」
■ルールを押し付けてはいけないことを教える
「いろいろなルールがあるから、自分のルールを他の子に押し付けません」
「自分とちがうルールを守るように言われたら、どう思う?」
■違反の許容範囲を教える
「うっかり間違えてしまったときはセーフだよ」
「友だちを助けるために仕方なくルール違反をしてしまったときはセーフだよ」
「悪いと分かっていたのにわざとやったときはアウトだよ」
強い正義感と上手に付き合いながら、周囲の子と孤立しないよう、大人がサポートしていきましょう。
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