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子どものネガティブな感情を受け止めるには?効果的な声かけ&対処法
最終更新:2024.09.22
記事の目次
サマリー
子どもからネガティブな感情やマイナスな感情が出てきたとき、受け止めるのが辛いなと感じることはありませんか?喜びや好意は素直に受け止めることができても、怒りや不満や後ろ向きな気持ちなどが子どもから出てくると、
「そんなことないよ」
「そんなこと言わないで頑張ろうよ」
という言葉をかけたくなりますよね。励ましたり良い方向へ向いてほしいという気持ちからポジティブな言葉をかけることがあると思います。
決して悪気はないかとは思いますが、子どもにはどう受け取られているのでしょうか。
記事の執筆者
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子どもへの「頑張ろうよ!」どう受け取られる?
子どもがからすると、自分の気持ちを分かってもらえない、否定された、と感じてしまうこともあります。
「めんどくさい」「やりたくない」「きらい」「怒っている」「こわい」「恥ずかしい」「辛い」等…。
こういった感情は、聞いている親の心にも不安や嫌な気持ちを呼び起こします。そこでついついその気持ちを否定して押さえつけるという反応が出てしまいがちです。
本当にそうなったらどうしよう、その気持ちを肯定してしまったら、どんどんネガティブになってしまうんじゃないかな、そんな風に心配してしまう気持ちも理解できます。
しかし、人のネガティブな感情は、人から適切に理解されることで満たされ、良い方向へ向いていくことができるものです。
押さえつけるのではなく、解消することでよい方向へ向かうことができるよう、子どもを手伝ってあげましょう。
子どものネガティブな感情の受け止め方

そんなにたくさんあったら確かにめんどくさいって思うよね
■1.感情と行動を分けて考え、感情は肯定する。
ネガティブな感情を持つことは誰しもあり、それ自体には何の問題もないことを認めてあげましょう。その感情を持つことと実際の行動は全く別のことです。例えば、誰かのことを「嫌い、苦手」と感じることは問題ではありませんが、だからと言ってその相手に攻撃したり嫌がらせをしたりすることはよくないことです。
感情は生理的なものであるため、感じることを「いけないこと」ととらえないようにしましょう。
否定されたり禁止されたり押し込まれたりした感情は、形を変えてより複雑な形で精神的、行動的な問題として表れてきます。
例えば、子どもが「めんどくさい」と言ったら
「めんどくさいんだね。どんなところがめんどくさいと思うの?」めんどくさいと感じた状況を詳しく聞いてみます。
「〇〇だからめんどくさいと思ったんだね。そんなにたくさんあったら確かにめんどくさいって思うよね」
ここで大切なことは、めんどくさいという気持ちには共感するけれど、だからと言ってそれをやらなくていいとは言っていないということです。
分かってもらえたというだけで、「めんどくさいけど頑張ろうかな」と前向きな気持ちになれることもあります。
■2.子どもの考えを聞き、問題点を整理する
「〇〇ちゃんはどうしたいと思っているの?」
「やらなきゃと思うけど、やる気が出ない」こんな風に葛藤している気持ちが出てくることもあるでしょう。
「そうだね、やらなきゃという気持ちもあるし、めんどくさくてやりたくないと思う気持ちもあって、なかなか前に進めないんだね」
と両方の気持ちを言葉にして返してあげましょう。
そして、子どものなりたい姿を一緒に確認しましょう。
「〇〇ちゃんは、どんな風になれたらいいなって思う?」
ここで、理想の姿、子どもがなりたい自分をしっかりと描いてもらいます。
「ちゃんと漢字がかけるようになりたい」
「やるべきことができるようになりたい」
「自分に合うやり方を見つけたい」
子ども自身の目指したい姿を確認します。この時に、親の理想を押し付けないことが大切です。
ここで解決を急がず、さらに問題を整理してみましょう。
「今これが出来るようになりたいのにできないのは、何かその前で邪魔している岩があるからかもしれないね。どんな岩があるのかな?疲れている、問題が多すぎる、難しすぎる、ほかにやりたいことがある、とか」
「それを解決するために今自分にできそうなことは何かな?」
「そのために必要なものとか、一人じゃできないから手伝ってほしいこととかある?」
■3.子どもの選択や努力を認める
子どもが前よりも取り組めそう、という気持ちになって少しでも前より前進したならそれをフィードバックしてあげましょう。
「最初はめんどくさくてやりたくないって思ったけど、ちゃんと取り組み始められたね」「頑張ってるね」「きっと〇〇になれるよ」
感情を受け止めることが難しかったり、子どもの感情をつい否定してしまうという方は、パパママ自身が「〇〇しちゃいけない、〇〇しないといけない」と気持ちに蓋をして頑張っている方が多いように感じます。自分自身に対しても、「めんどくさいって思ってもいいんだよ。嫌って言ってもいいんだよ」とねぎらってあげましょう。
ネガティブな感情を持つことは誰しもあり、それ自体には何の問題もないことを認めてあげましょう。その感情を持つことと実際の行動は全く別のことです。例えば、誰かのことを「嫌い、苦手」と感じることは問題ではありませんが、だからと言ってその相手に攻撃したり嫌がらせをしたりすることはよくないことです。
感情は生理的なものであるため、感じることを「いけないこと」ととらえないようにしましょう。
否定されたり禁止されたり押し込まれたりした感情は、形を変えてより複雑な形で精神的、行動的な問題として表れてきます。
例えば、子どもが「めんどくさい」と言ったら
「めんどくさいんだね。どんなところがめんどくさいと思うの?」めんどくさいと感じた状況を詳しく聞いてみます。
「〇〇だからめんどくさいと思ったんだね。そんなにたくさんあったら確かにめんどくさいって思うよね」
ここで大切なことは、めんどくさいという気持ちには共感するけれど、だからと言ってそれをやらなくていいとは言っていないということです。
分かってもらえたというだけで、「めんどくさいけど頑張ろうかな」と前向きな気持ちになれることもあります。
■2.子どもの考えを聞き、問題点を整理する
「〇〇ちゃんはどうしたいと思っているの?」
「やらなきゃと思うけど、やる気が出ない」こんな風に葛藤している気持ちが出てくることもあるでしょう。
「そうだね、やらなきゃという気持ちもあるし、めんどくさくてやりたくないと思う気持ちもあって、なかなか前に進めないんだね」
と両方の気持ちを言葉にして返してあげましょう。
そして、子どものなりたい姿を一緒に確認しましょう。
「〇〇ちゃんは、どんな風になれたらいいなって思う?」
ここで、理想の姿、子どもがなりたい自分をしっかりと描いてもらいます。
「ちゃんと漢字がかけるようになりたい」
「やるべきことができるようになりたい」
「自分に合うやり方を見つけたい」
子ども自身の目指したい姿を確認します。この時に、親の理想を押し付けないことが大切です。
ここで解決を急がず、さらに問題を整理してみましょう。
「今これが出来るようになりたいのにできないのは、何かその前で邪魔している岩があるからかもしれないね。どんな岩があるのかな?疲れている、問題が多すぎる、難しすぎる、ほかにやりたいことがある、とか」
「それを解決するために今自分にできそうなことは何かな?」
「そのために必要なものとか、一人じゃできないから手伝ってほしいこととかある?」
■3.子どもの選択や努力を認める
子どもが前よりも取り組めそう、という気持ちになって少しでも前より前進したならそれをフィードバックしてあげましょう。
「最初はめんどくさくてやりたくないって思ったけど、ちゃんと取り組み始められたね」「頑張ってるね」「きっと〇〇になれるよ」
感情を受け止めることが難しかったり、子どもの感情をつい否定してしまうという方は、パパママ自身が「〇〇しちゃいけない、〇〇しないといけない」と気持ちに蓋をして頑張っている方が多いように感じます。自分自身に対しても、「めんどくさいって思ってもいいんだよ。嫌って言ってもいいんだよ」とねぎらってあげましょう。
記事の執筆者
【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年
【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)
5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年
【資格】
・臨床心理士
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