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白黒思考をゆるめるゲーム
声かけのシーン(背景・導入)
白黒思考という言葉をご存じでしょうか。
■白黒思考とは
0か100かの極端な考えに走ってしまう思考のことです。たとえば
・子どもが「ノートを無駄にするのはよくないこと」と教わった時に、ノートを節約するために一つの単語を書いては消して、書いては消してを繰り返す。
・他の子がトイレの電気がつけっぱなしにしていたり、水道の蛇口を強く閉められれなかったときもに強く非難してしまう。
というようなケースです。
■白黒思考の子どもへの対処法
善悪だけでグレーの部分を意識することが難しい、「白黒思考」を持っているお子さんにはどのようなアプローチができるでしょうか。
ポイントは以下の2点に気が付いてもらえるよう意識して声をかけていくことです。
・白黒の部分は状況により変わるということ
・グレーの部分が思った以上に多いこと
また、白黒思考の強い子には
「自分がどうにかしなくてもいいこと」
「気にしないでいいこと」
を増やしてあげると、目の前のことに集中できる時間が増えていきます。
ここでは子どもと一緒に「付箋」を使って、
・やったほうがいいこと
・やらないほうがいいこと
・どっちでもいいこと
という風に分類する方法をとっていきます。
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以下の三つのシーンで、「やったほうがいい」「やらないほうがいい」「どっちでもいい」の分類がどのように変わっていくかを考えていきます。
真面目なシーンだけでなく、面白いシーンも入れるとゲームのようになって楽しいです。
・休み時間
・テストの時
・かいじゅうが出た時
■休み時間
・休み時間にした方がいいこと
・休み時間にしない方がいいこと
・どっちでもいいこと
などと分類し、付箋をペタペタはりつけていきます。
(ページ下部の『あそびかた・やり方』参照)
その後、貼った付箋の場所を変えずに、シーンをテストの時に変えてみます。
「じゃあ、『テストの時』に場面を変えてみるね」
すると
■テストの時
「やったほうがいい」「やらないほうがいい」「どっちでもいい」の分類が、休み時間とは違ってきます。
子ども(達)は、なんだか合わないところの付箋を移動させます。
「テストの時は、歌は歌っちゃダメだよ」
「でも、頭の中でなら、いいんじゃないかな?」
「犬と遊んでもいいテストの時間もあるかもしれないよね」
「犬が学校にいるなんて、変だよ」
「ねりけしは? ねりけしも作っちゃダメだよね」
「そうかな? テストが終わって、静かにねりけしを作ってるならいいんじゃない?」
「じゃぁ、どっちでもいいに貼ろう」
複数人であそぶと、自分の価値観が、他の人と全く同じではないと気がつくことがあります。
■かいじゅうがでた時
お楽しみのために「かいじゅうがでた」時に場面を変えてみます。
「かいじゅうがでた時に、犬と遊ぶ?」
みんな、急いで付箋の移動を始めましたよ。
「遊んでる場合じゃないよ、逃げなきゃ」
「歌は歌う?」
「歌ってもいいけど、危ないよね」
「叫んでにげたほうがいいかな」
「ラーメン食べてる場合じゃないってば」
「お友達が気が付いてなかったら、肩を叩いて知らせた方がいいかも」
場面ごとに、やることが変わっていくことがわかりますね。
場面を変えたり、行動の種類を増やすと、多くのバリエーションができてきます。
やった方がいいこと、そうでないことが場面で変わっていくのが面白いですね。
「みて! 今回は全部『どっちでもいい』に入っちゃったね」
白黒思考をゆるめるためには「どっちでもいい」がとても多いのだと気がつけるように声がけしていきましょう。
材料:
いいこと、悪いこと、シート(写真を参考に画用紙などに書いてもいいでしょう)
付箋
あそびかた・やりかた
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