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【子どもへの声かけ】ママパパがうつ病になったときに頼れる絵本『ボクのせいかも…』
声かけのシーン(背景・導入)
親がうつ病になったときの、子どもの気持ちの理解とかかわりをテーマにした、日本で初めての絵本です。
―――お母さんがうつ病になった。
男の子は、お母さんの元気のない様子を見て「ボクのせいかも」と心を痛める。週末は祖母の家で過ごすことになったけど、説明はないまま。なんだか聞いてはいけないことのように感じて、僕はひとりぼっちな気持ちになった―――。
子どもは「どうして?」という言葉を飲み込み、心を閉ざし、「ママが変になったのは、僕が悪い子だからだ」と静かに自分を責めつづけるのです。それは、暴力と同じくらい、子どもの自尊心を打ちのめします。
うつは誰でもなる病気です。子どもだから言っても分からないだろう、ごまかせるだろう、ではなく、どうか誠実に、心の病気のことをわかりやすく伝えてあげてください。
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おすすめの声かけ
パパ「あのね。ママのことで、大切なお話があるよ。聞いてくれるかな?」
子ども「うん…」
パパ「ママの様子、最近どう思う?」
子ども「えっと…なんか元気ないなって…」
パパ「そうだね。そのとおり。ママ、元気がないんだ」
子ども「僕が悪い子だから…?」
パパ「ちがうよ。それは絶対にちがう。〇くんはなんにも悪くないよ」
子ども「でも…」
パパ「自分が悪いんだって思ってしまったんだね。不安にさせてごめんね」
子ども「じゃあ…ママはどうして元気ないの?」
パパ「ママはね、病気になっちゃったんだ。うつ病っていう病気にね」
子ども「うつ病?」
パパ「元気をうばってしまう病気だよ。楽しい気持ちになれなかったり、落ち込んだりするんだって」
子ども「ママはどうしてうつ病になっちゃったの?」
パパ「パパもまだ、この病気のことがよくわからなくて、勉強中なんだ。そこでね、パパと一緒にこの本を読んでほしいんだ。ママのこと、わかってあげるためにね」
子どもの質問には、できるかぎり誠実に、応えてあえげてください。
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こんなお子さんにおすすめ!
参考・外部リンク
『ボクのせいかも・・・─お母さんがうつ病になったの─』(ゆまに書房/プルスアルハ著)
https://pulusualuha.thebase.in/items/16011423
お話と絵:細尾ちあき
解説:北野陽子