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子どものオンラインゲームのメリットと保護者の見守り方法
記事の目次
記事の執筆者
声かけのシーン(背景・導入)
小学生の学年が上がってくると、力も強くなってきます。
うっかり手が出ると、大きな騒ぎになりがちです。
「人との距離がうまくとれず、衝動性が強くてお友達に怪我をさせてしまう」
「公園でお友達と遊びたがるけれど、毎回見守りが必要でたいへん」
という相談を受けました。
頭ではわかっているのに、人との距離がうまく取れずに手が出てしまうという特徴を持ったお子さんです。
お話してみると、落ち着きはないものの、こちらの言っていることを理解して受け答えもしっかりできています。
公園での遊びは、衝動性をコントロールしながら、引き続き見守りをしていくとして、三回に一回はオンラインで遊んでみたら?という提案をさせていただきました。
その子がお友達と遊んでいて心配なことは、「手が出てしまう事」です。
物理的な距離を保てば、問題となる場面は訪れません。
保護者の方は、ゲーム中に乱暴な言葉を使わないか、という点だけの見守りをすることになります。
私も一緒に参加してみたのですが、オンラインで遊んでみて、その子の発話の豊かさや、思考の深さを知りました。
お友達からも「〇〇君と遊ぶのおもしろかった、またオンラインゲームであそびたいな」そういった声も聞こえました。
暴力性ばかりを問題にされてしまう彼でしたが、接触の無い状態であれば言葉のやり取りもスムーズにできることがわかって、お友達も保護者の方もほっとした様子でした。
少し消極的な解決法に見えますが、実際問題として、保護者の負担軽減は長く続く子育ての中でとても効果的なことです。
場面によってトラブル無しで遊べるという姿を知ると、お子さんの将来の姿を思い描く助けになります。
「得意なことを得意な場所で」という考え方が、これからの世の中でもっと尊重されるといいなと感じられた出来事でした。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
約束をした子以外の人がアクセスしないゲームを選ぶといいでしょう。
前もって決めておくといいのは
・何時から始めるか
・何のゲームで遊ぶか
・遊んでいる間の通話ツールは何にするか
・何をしたらゲームを終わりにするか
・さよならをする時間
などです。必ず事前に約束しておきましょう。
特に、ゲーム終了条件は時間で決めてしまうとキリが悪くて機嫌が悪くなりがちです。
今のお子さんたちの多くは、ゲームプレイ動画を見ています。動画配信者を真似て過激な言葉を使ってしまう子もいるでしょう。
「殺す、死んだ」といった表現を学校生活で使うとトラブルになることが大変多いです。「たおす、やられた」と言い換えるように伝えてください。
ゲームの終わりを知らせる時はさよならの時間まで15分くらい余裕を持たせて声がけをするといいでしょう。
ギリギリで終わりを告げても、ゲームを終わりにする準備が出来ない場合があります。
「終わりの時間まであと少しだけど、そろそろ終われる?」
「今やってるので終われたら、ちょうどいい時間だね」
ゲームを数分前に終わらせて、ビデオ通話でさよならの時間まで楽しむのもいいでしょう。
時間を守ってゲームを終える練習にもなります。
トラブル無しで遊べたら、次回の約束をしてもいいでしょう。
何かとトラブルが注目されるオンラインゲームですが、ルールを守って安全に使うことによって、新しいコミュニケーションツールとしての役目を果たしてくれそうです。
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