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ADHDとASDを持つ子どもの心を開く:我が家のコンディションカード活用法
記事の目次
サマリー
ADHD、ASDの特性があり、加えて、超低出生体重児として生まれ、発達に凸凹のある息子。先日、カウンセリングでコンディションカードを使って、息子に今のこころとからだの状態にあてはまるカードを選んでもらいました。
すると、ネガティブなカードばかりを選んでいます。
そこで息子は自分の体のことや心のことを、とても詳細に素直に話をしてくれました。
その時のエピソードと子どもへの声かけをご紹介します。
記事の執筆者
コンディションカード、我が家での結果は?
コンディションカードとは「こころ」や「からだ」の調子についてのコミュニケーションを助けてくれるツールです。
息子が選んだカードは
“不安”
“しんどい”
“困ってる”
“まわりのことが自分のせいだと思える”
“限界、、休みたい”
選んだカードを見て感じたのが、ネガティブなカードが非常に多い、ということです。
ADHDやASD傾向のある子は、いつも頭の中がぐちゃぐちゃしていて、心がざわざわしている、と聞いたことがあります。
息子はよくこう言います。
「僕は笑い声が怖いんだ」
「人に笑われているみたいでモヤモヤする」
自分でもどうしようもない感情といつも闘っていて、その気持ちをどう表現したらいいのかわからない。その行き場のない感情を自傷行為や自己否定で自分にぶつけてしまっているんだと思うと胸がいっぱいになりました。
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我が家での声かけ
「これから、色んな気持ちと出会っていこうね。どの気持ちも自分の気持ちだから大切にね。」
机いっぱいに並んだコンディションカードを見て、少し照れたように、「なんか恥ずかしいからしまってよ」っていう息子。
でも、少し晴れたような嬉しそうな表情でした。
息子は自分でも体や心のむずむずとした違和感のようなものを感じていて、本当はずっと前から誰かに手を差し伸べてほしくて、自分の気持ちを聞いてほしかったのかもしれません。
息子の見ている世界や心の中に少し触れたような気がしました。
ADHDやASDは完治する特性ではないと言われています。
けれども、環境を整えたり、周りの人の声かけで、当事者は笑顔で前を向いて歩めるようになる。
最近ではそう感じています。
そのために、ADHDやASDの特性と向き合う家族には計り知れない忍耐力や精神力が必要です。
いつだって自分が壊れてしまうのではないかという不安と隣り合わせです。
実際に、わたしもそうです。
普段の息子は、
- 興味のあるものを見つければ、人をかき分け一目散に駆けて行く
- 通りすがりの人に友達のように話しかけに行く
- 好奇心旺盛で忘れっぽいし、物はいつも散乱している
社会生活を送る上では相対的にみると落ち着きがない、注意力散漫などと言われてしまいますが、
自然のままに感じたことを素直に表現してくれる息子は、いつもわたしに新しい出会いや世界を見せてくれます。
これからどう向き合っていくのか、きっと答えはないのだけれど、
“ボクはボクのままでここにいてもいいんだ”
って思えるように、自分を大切に。きっと大丈夫。
そんな寄り添い方ができたらな、と日々試行錯誤しています。
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