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被害妄想・被害者意識が強い子どもの心理と対処法
この記事では、子どもの被害妄想や被害者意識、思い込みが強い場合の背景を理解しつつ、子どもに寄り添えるようなコミュニケーションの事例を紹介しています。
記事の目次
被害妄想や被害者意識が強いときの心理とは?
子育て中のママ・パパに向けて、子どもの被害妄想が強かったり被害者意識が強い場合の心理とその対応方法を紹介します。
認知の偏り、状況理解が苦手、思い込みが強い、相手の立場になって考えられない、といった特性のある子は、友だちとの関わりで被害者意識をいだきやすく、気持ちの修正が利きにくいため、トラブルにつながることが多くあります。
例えば、弟がお姉ちゃんに偶然ぶつかったとします。
お姉ちゃんは主観的事実:自分が感じた事実
(わざとぶつかられた!前もぶつかってきた!)
の気持ちが強いため、弟の言い訳や親からの客観的事実:実際に起こったこと
「ごめん!わざとじゃないよ!」
「弟は後ろを向いていたからお姉ちゃんに気づかなかったみたいだよ」
を受け入れられません。結果として、
「私は悪くない!私は被害者なのにみんなに責められた!」
と感じてしまいます。
このような時、次のような言い方で大人が場を収めてしまうと、本人も周りも納得できないままとなり、次に活かされません。
「はいもうおしまい。Bちゃん、怒るのはやめて仲直りしようね」
では、代わりにどのように対話をしていけばいいのか。
子どもに寄り添い、気持ちを受け止めてあげられるようなコミュニケーションの例を紹介していきます。
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被害妄想や被害者意識が強い子どもへの声かけ例
会話ができるぐらい気持ちが落ち着くのを待って、対話を試みましょう。
大人「みんな、座りましょう(落ち着かせる安心させる)」
大人「順番に確認するね。質問されたら答えてください。Aくんは、どうしてBちゃんにぶつかったの?」
Aくん「Cくんと喋りながら歩いていて、後ろ見てたから気付かなくて、ぶつかっちゃったんだ」
大人「そうなんだ。後ろを見てたんだね。じゃあCくんはどう見えた?」
↑このように中立に、順番に、事実確認をしましょう。
Bちゃん「…砂場でお城を作ってた。Aくんがぶつかってきたから壊れた」
大人「それはビックリしたし、怒りたい気持ちになって当然だね」
↑Bちゃんをなだめて説得するだけではなく、気持ちも受け止めてあげましょう。
大人「Aくんはわざとじゃなかったみたいだけど、ぶつかって悪かったなって思って、謝ってくれたみだいだよ。そんなときはなんて言ってあげたらいいかな」
Bちゃん「ちゃんと前見てねとか、気をつけてね、かな…」
大人「とってもいい言葉だね」
↑このような感じで一緒にふりかえりをしてあげましょう。
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