子どもへの声かけレシピ集
playList | プレイリスト
困った時の声かけ あそびと声かけ 絵本と声かけ
0-2歳の声かけ 3-5歳の声かけ 小学生の声かけ
ホームへ トップページ
 > 
記事一覧
 > 
子どもの認知が歪んでいる?人間関係の作り方が苦手な子どもに対する声かけ
ホームへ トップページ
 > 
トラブル
 > 
子どもの認知が歪んでいる?人間関係の作り方が苦手な子どもに対する声かけ
ホームへ トップページ
 > 
困った時の声かけ
 > 
子どもの認知が歪んでいる?人間関係の作り方が苦手な子どもに対する声かけ

子どもの認知が歪んでいる?人間関係の作り方が苦手な子どもに対する声かけ

最終更新:2024.11.15

記事の目次

レシピ画像

記事の執筆者

【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。
もっと見る

声かけのシーン(背景・導入)

お友達が向こうから歩いてきて、気づかずに体が当たってしまったとき、「わざと叩いた」と感じてカッとなり、やり返してしまってトラブルになる・・・そんなお子さんはいませんか?

人は同じ物事を経験しても、それをどう認知するかによってその後の感情や思考、行動が変わってきます。

例えば、自分が使おうとしていたおもちゃを誰かが使ってしまったとき。

1 「自分が使おうと思っていたのにわざとあいつが盗っていった」と認知すると、「悪意を向けられたから仕返ししてやる」という思考、行動へつながります。

2 「自分が使おうとしていたのに気が付かなかったんだな」と認知すると、「自分が使っていたことを相手に伝えよう」「次からははっきりわかるようにしよう」という思考、行動につながります。

人とトラブルになりやすいお子さんの場合、相手の行動の意図をうまく読み取れない、自分の行動が相手にとってどのように感じられるかを客観的に認識する力が弱い、ということがあります。

そのため、相手の行動を悪意のあるものととらえたり、自分が被害者だと感じやすくなったりします。それが怒りやストレス、不安を引き起こし、人間関係を破壊するような行動に出てしまいやすくなります。

子どもの認知が現実とずれているなと感じても、それを「あなたの考え方はおかしい」「相手はそんなつもりじゃない」「そんな風に仕返しするのはやりすぎだ」「もうしちゃいけないよ」などと伝えても、本人の認知は変わりません。それどころか、理解されていないと感じ、ますますその考えに固執してしまうことにもなりかねません。

そんな時、どのように声をかけるとよいかまとめてみました。



こんな「声かけ」がおすすめ!

お気に入り登録
相手の子がわざとぶつかってきたって“思った”んだね
1 まずは本人の気持ちに寄り添い共感的な声かけをする
明らかに現実とずれていると感じても、まずは本人がそう感じたという事実を受け止め、共感的に声をかけます。周りの子や相手の子がいる中では、本人の考えを全否定されてしまいやすいので、できれば1対1になれる場で話しましょう。
その時、「相手の子がわざとやったんだね」ではなく、「相手の子がわざとやったと〇〇ちゃんは“思った””感じた”んだね」というように声かけをすることがポイントです。

「ここに置いておいたのに〇〇ちゃんが盗っていったと“思った”んだね。だから怒って叩いちゃったんだね」
「〇〇くんはまっすぐ歩いていたのに相手の子がわざとぶつかってきたって“思った”んだね。痛かったね」
「〇〇ちゃんの気持ちよくわかるよ」

2 気持ちは受け止め、行動は正す
「勝手にとっていかれたらすごく怒れてくるよね。でも、叩いたら〇〇ちゃんも悪くなっちゃうから、“今使ってるよ”って言ってみようね」
「わざとぶつかったって思ったら仕返ししたくなっちゃうね。でも、もしかしたら気づかなかっただけかもしれないから、急に怒ると〇〇ちゃんもびっくりしちゃうね」

3 もっといいやり方を教える
あなたの考え方が間違っている、と直接否定することはせず、今度からはこうするとトラブルが避けられるよ、という具体的な対策を伝えましょう。
「こうやって置いておくと、相手の子は使ってないと思っちゃうかもしれないから、今度まだ使いたいおもちゃがあったら、こんな風に置いておくといいよ」
「今度から向こうから人がきたらぶつからないようにこうやってよけようか」

4 びっくりしている周りの子への対応
周りの子からすると、急にキレた、急に攻撃されたと感じとても驚いたり戸惑ったりするこどだと思います。そんな時は、周りの子にも、本人のいないところで、「〇〇ちゃんはこうやって感じたみたいだけど、それはわからないよね。〇〇ちゃんにはこれから、“これ使ってる?”って聞いてあげてね」などとフォローし、その子にうまく対応できるようなやり方を伝えてあげてください。

【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。

閲覧数・いいね数

閲覧数 number of view

779

いいね いいねの数

4

お役立ちコンテンツ





2024/11/06 対象 10歳~

2024/01/07 対象 7歳~

2023/06/07 対象 4歳~

2023/09/16 対象 2歳~

2024/04/09 対象 6歳~

2023/04/19 対象 4歳~

\「トラブル」に関する記事をもっと見る!/
もっと見る 検索






耳で子育て。気軽に学べる・共感できるPodcast、配信中!

コドモトハナス アイコン
コドモトハナス
-心理士とパパの子育て相談室-
ピンチ!子供が朝から癇癪(かんしゃく)。パートナーが協力的でない。仕事も子育ても中途半端。これって私だけ?

#2-15 【感覚過敏】歯磨きがどうしても 嫌いな子にはどうすればいい? 2025/7/11 最新話

#2-14 5分に1回ケンカする3兄弟はどうすればいい? 2025/7/4

#2-13 「ご飯残したらおやつあげないよ?」交換条件と内発的動機付け 2025/6/27

子育ての数々の悩ましいシーンでどのようにコミュニケーションすればいいのか、2人の子を育てるはじめるパパと臨床心理士・公認心理師のこっこ先生が話をしていく番組です。

聞いた瞬間から使えます。おすすめ!
お好きなサービスで聴けます
SNS更新中!
Instagramをフォローして最新情報をチェック!
link to instagram


発達支援の舞台裏 アイコン
発達支援の舞台裏
~児発・放デイの魅力とリアル~
子供の発達やトレーニングなどについて、児童発達支援や放課後等デイサービスで働くプロフェッショナルの方々に学びながら、そこで働く「人」の魅力に焦点を当てていく番組です。

#6 放課後デイサービスに通わせて分かったこと|3児ママぽっふんさんの本音
ぽっふんさん (3児のママ)
2025/7/10 最新話

#5 少人数で手厚く支援!児童発達支援の魅力と成長を促す仕組みとは
田邊千尋 先生(ファンファンキディ湘南台・藤沢 教室長)
2025/6/26

#4 児童発達支援でのABA活用とは?臨床心理士が語る自閉症療育の今と昔
ともや先生(臨床心理士・公認心理士)
2025/6/12

様々なゲストをお招きし、普段あまり触れる機会の少ない、しかしながら全国でどんどん増えている、「児童発達支援や放課後等デイサービス」などについて語っていきます。
お好きなサービスで聴けます
SNS更新中!
Instagramをフォローして最新情報をチェック!
link to instagram





3~5歳と楽しむおすすめ遊びアイデア


3~5歳が夢中になる!おすすめ絵本


児発・放デイ!事業所の紹介トップ

事業所紹介サイト入口