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小学生の「推し活」を見守るポイント:トラブル回避と健全な楽しみ方
記事の目次
記事の執筆者
声かけのシーン(背景・導入)
小学生の中学年以降、熱烈に夢中になるものができて、グッズを集めたり、イベントに行ったりする「推し活」が始まる子も。
小中学生として、安全に「推し活」をするには、保護者の方の見守りが必須です。
■小学生の「推し活」どんなメリットがある?
「推し活」は自分の欲望や気持ちをコントロールする能力を鍛えるのに最適です。
金銭面での計画をたてられるようになったり、
掃除や収納が上手になったり、
自分の好きなもの、他の人の好きなものを尊重できる気持ちが育ちます。
世代を超えた友達ができる事もあるようです。
■小学生の間でよくある「推し活」トラブル
良い事もたくさんある「推し活」ですが、小学生高学年で「推し活」をめぐるトラブルが頻発しているのも事実です。
・いじわるな同級生に自分の好きなものを否定される。
・自分の好きなものと比べて、他の子の好きなものを馬鹿にしたり、悪く言ってしまう。
・同じものが好きで、喧嘩になる。
好きだという気持ちからのトラブルは深刻な状況になりがちです。
事前に学校での「推し活」のルールを決めておく方が安全でしょう。
■「推し活」でインターネットトラブル
・SNSを通したグッズの交換などで、個人情報が流出してしまう。
・小中学生だと知って、出会い目的の声掛けをされる。
・子どもが発信した内容に対しての誹謗中傷。
・独自ルールのあるコミュニティでのトラブル。
「推し活」をしているのは小中学生ばかりではありません。
子どもの「推し活」にもインターネットトラブルがあることを認識して、SNS使用のやりとりは、子どもだけでは行わないようにしましょう。
ネットリテラシーを学び、トラブルに巻き込まれない考え方、ふるまい方を身に着けることが大切です
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こんな「声かけ」がおすすめ!

お子さんの好きなものが理解できないこともあるとは思いますが、危険を伴うものでない限りは、好きなものを取り上げたり、勝手に捨てたり、けなしたりはしないであげてください。
「〇〇ちゃんがなにかに夢中になれるっていうの、すごいなって思うよ」
「安全に、『推し活』するために、少しだけルールを決めようね」
〇学校やコミュニティで一方的に話しすぎないように促す
「一方的に話をしすぎると、相手は退屈してしまうこともあるよ。自分の好きなものの話をしたら、相手の好きなものの話も、同じだけ聞いてあげようね」
〇好きなものをけなされない、ほかの人の好きなものをけなさないようにアドバイスをする。
・相手の好き嫌いがわからない時には嫌いなものの話はしない
「話をするときは、好きなことの話はしてもいいけど、嫌いだな、と思うものについては、積極的に話をしないほうがトラブルを減らせるよ。うっかり他の人の好きなものを否定しちゃったら、喧嘩になるよね」
・「推し」のために自分の行動を振り返る
「自分の好きなものを悪く言われたくなければ、自分の行動を気をつけなきゃね。嫌いな子が好きなものを、人はいいなとは思わなくなっちゃうんだよ」
・好きなものを自分だけで楽しむ自由もある
「必ずしも自分の好きなものを、みんなの前で発表しなければならないということはないんだよ。好きだって気持ちは、自分一人で大切にしてもいい。みんなと一緒に分け合わないで、こっそり好きでもいいんだよ」
〇インターネットトラブルを避ける(中学生以上)
子どもの「推し活」でのSNS使用は極力避けたほうが賢明です。
反射的に感情で書き込みをするのは大変危険です。
完全に大人の目が行き届かなくなることのないように、万が一書き込みをするときは、これで問題がないかどうかを大人がチェックできるように約束しましょう。
ファンが書き込みをする場は、ネットリテラシーが身についていない子どもたちによるトラブルであふれています。
「インターネットでは好きっていうことだけを発信しようね。嫌いを発信すると、嫌な思いをした人が、あなたを傷つけようとすることもあるから」
「『嫌い』の発信をしている人からは、同じものが好きでも離れよう」
記事の執筆者
保育資格、幼稚園教諭免許を持っています。
子ども英会話教室講師を経て、個別指導教室で園児さんから高校生まで、いろいろな発達段階のお子さまの学びに携わっております。
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