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【3,4,5歳】おもちゃの貸し借りトラブルが頻発する際の要因と対策。
最終更新:2024.03.21
記事の目次
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声かけのシーン(背景・導入)
おもちゃ、ぬいぐるみ、マンガ、ゲームソフト、カードゲーム、お金などの貸し借りでトラブルになりがちな子がいます。
まず記憶の困難さに原因がある場合は、借りたこと自体を忘れたり、誰に借りたか、いつまでに返すことになっていたのか、それを使った場所、片づけた場所などの記憶があいまいなため、トラブルにつながりやすくなります。
次に約束するということや物の貸し借りの概念形成に原因がある場合、そもそも返すことへの意識がなかったり、人のものという意識が乏しかったり、なぜ返さないのか相手から責められてもその理由が理解できなかったりして、トラブルにつながりやすくなります。
こういったお子さんは、周囲からどろぼう扱いされないよう、大人が早期に介入することが大切です。
こんな「声かけ」がおすすめ!

借りたものは、返さなくてはなりません。
■大事なものは、子ども同士の貸し借りをしないというルールにする
「家にあるものをお友達に貸してはいけません」
「お友達に貸したいものがあるときは、ママパパに必ず相談してね」
「他の子が持っているゲームソフト、カードゲーム、お金を借りてはいけません。」
■借りたものは返すものだと教える
「貸してって言って貸してもらったものは、絶対に返さないといけないんだよ」
「貸すっていうのは、少しのあいだ使っていいよっていうことなの。くれたわけじゃないんだよ。」
■借りたものが見つからないときは落ち着いて事実確認を
ママパパ「借りた後、どうしたの?」
子ども「バックにいれて、家に帰ってきた」
ママパパ「うん。家について、バックから出した?」
子ども「えっと、パパの部屋で遊んだんだよ。でも、どこに置いたのか覚えていなくて…」
ママパパ「そうだったのね!じゃあ、おうちの中、一緒に探してみようか?」
■なくしてしまって返せない場合
出来るだけ本人を同行させ、一緒に謝りにいきましょう。これも社会勉強ですから、なぜ謝るのかについて、子どもにしっかりと説明し、理解させる必要があります。
ママ「A君は、〇くんにマンガを貸してくれました。〇くんはA君のマンガを借りました。借りたものは、返さなくてはなりません。でも、あなたはマンガをなくしてしまいました。A君は貸したマンガが返ってこないので、とても悲しんでいるし、怒っています。だから、これから一緒に謝りにいきます。」
パパ「借りたものをなくすことは、よくないことなんだ。だから、謝るだけじゃなくて、弁償しなくちゃいけないんだ。弁償っていうのは、お金をはらったり、なくしたものと同じものを新しく買って渡すことだよ。だから、今回は(新しく買った同じ漫画・おもちゃ券・金券・菓子折り)をもっていきます。許してもらえるように、〇くん、心をこめて、しっかり謝るんだよ。」
ママパパ「ママパパの話、わかったかな?どうして謝りにいくんだっけ?」
ママパパ「A君にあったら、〇くんはなんて言う?」
■ママパパが開き直ってはいけない
×「謝ってるんだから許してくれてもいいのにね」
×「同じもの買って返せばいいじゃん」
×「Aくんのママパパ、なんか態度わるかったね」
◎「Aくんのマンガをなくしてしまい、大変申し訳ありませんでした」
中には、許してもらえないこともあるかもしれません。しかし、ママパパが真剣に頭を下げ、問題に対して真摯に向き合い謝る姿を子どもに見せることが大切です。
「家にあるものをお友達に貸してはいけません」
「お友達に貸したいものがあるときは、ママパパに必ず相談してね」
「他の子が持っているゲームソフト、カードゲーム、お金を借りてはいけません。」
■借りたものは返すものだと教える
「貸してって言って貸してもらったものは、絶対に返さないといけないんだよ」
「貸すっていうのは、少しのあいだ使っていいよっていうことなの。くれたわけじゃないんだよ。」
■借りたものが見つからないときは落ち着いて事実確認を
ママパパ「借りた後、どうしたの?」
子ども「バックにいれて、家に帰ってきた」
ママパパ「うん。家について、バックから出した?」
子ども「えっと、パパの部屋で遊んだんだよ。でも、どこに置いたのか覚えていなくて…」
ママパパ「そうだったのね!じゃあ、おうちの中、一緒に探してみようか?」
■なくしてしまって返せない場合
出来るだけ本人を同行させ、一緒に謝りにいきましょう。これも社会勉強ですから、なぜ謝るのかについて、子どもにしっかりと説明し、理解させる必要があります。
ママ「A君は、〇くんにマンガを貸してくれました。〇くんはA君のマンガを借りました。借りたものは、返さなくてはなりません。でも、あなたはマンガをなくしてしまいました。A君は貸したマンガが返ってこないので、とても悲しんでいるし、怒っています。だから、これから一緒に謝りにいきます。」
パパ「借りたものをなくすことは、よくないことなんだ。だから、謝るだけじゃなくて、弁償しなくちゃいけないんだ。弁償っていうのは、お金をはらったり、なくしたものと同じものを新しく買って渡すことだよ。だから、今回は(新しく買った同じ漫画・おもちゃ券・金券・菓子折り)をもっていきます。許してもらえるように、〇くん、心をこめて、しっかり謝るんだよ。」
ママパパ「ママパパの話、わかったかな?どうして謝りにいくんだっけ?」
ママパパ「A君にあったら、〇くんはなんて言う?」
■ママパパが開き直ってはいけない
×「謝ってるんだから許してくれてもいいのにね」
×「同じもの買って返せばいいじゃん」
×「Aくんのママパパ、なんか態度わるかったね」
◎「Aくんのマンガをなくしてしまい、大変申し訳ありませんでした」
中には、許してもらえないこともあるかもしれません。しかし、ママパパが真剣に頭を下げ、問題に対して真摯に向き合い謝る姿を子どもに見せることが大切です。
記事の執筆者
・大学、大学院で発達心理学と臨床心理学を修了
・認定心理士、臨床心理士、公認心理師の資格を取得
・医療と教育分野に10年以上従事する現役心理士
・子どもから高齢者までの幅広い臨床経験
・厚生労働省認可のもと公認心理師実習指導者として後進に育成にあたる
【職務経歴】
・教育委員会の教育相談
・国立、大学病院等の精神科、心療内科、神経科、児童精神科
・製薬会社の治験(新薬開発)における心理評価
【職務経歴】
・心理学の専門的知識
・心理相談、カウンセリング、心理療法、プレイセラピー
・心理検査(発達/知能/性格/認知/うつ/不安等)
・研究論文執筆や学会発表
・心理実習生の指導
・大学や研修会での講師
・Podcastラジオパーソナリティ
・認定心理士、臨床心理士、公認心理師の資格を取得
・医療と教育分野に10年以上従事する現役心理士
・子どもから高齢者までの幅広い臨床経験
・厚生労働省認可のもと公認心理師実習指導者として後進に育成にあたる
【職務経歴】
・教育委員会の教育相談
・国立、大学病院等の精神科、心療内科、神経科、児童精神科
・製薬会社の治験(新薬開発)における心理評価
【職務経歴】
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