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子供が何度も同じ動きをする「常同行動」はやめさせるべき?要因と対応例
声かけのシーン(背景・導入)
同じ動作を繰り返す常同行動は、知的障害や自閉傾向のあるお子さんに見られます。
常同行動自体に問題はありませんが、エスカレートして自傷になってしまう場合があります。また、常同行動をすることで子どもが安心を得ている場合は、制止することでかえってパニックを起こすこともあります。
(常同行動の例)
くるくる回転する
奇声を繰り返す
同じところを行ったり来たりする
手をひらひらする
腕をぱたぱたする
体をゆらゆらする
ドアの開け閉めを繰り返す
ちなみにチックは、無意識的な筋肉の瞬発的な動きのことなので、常同行動とは異なるものです。
お子さんにあった要因を考えながら、対応を模索していきましょう。
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要因1)刺激が足りていない、刺激を求めている?
その子にとっての“欲しい刺激のライン”に刺激が達していない場合、自分で大きな音を出したり、その場でくるくる回転したりすることで、もう少し刺激を得ようとする場合があります。
「あっちでトランポリンしよっか」
「ママパパが背中マッサージしてあげるよ」
など、より社会的に適切な方法で感覚刺激を得られるよう、その子にあった代替案を考えてあげられると良いでしょう。
要因2)言葉にできない何か不快なものがある?
服のタグがチクチクする、歯に何かはさまって気持ち悪いなど、何かの不快感が原因となって常同行動を起こしている場合があります。
「何か気になることある?」
「何か嫌なことがある?」
など、不快感を言葉で表出できるようお手伝いしてみましょう。
要因3)気持ちを安心させようとしている?
初めての場所や不慣れな環境で不安を感じたり、緊張したりするときに、その気持ちを安定させるために常同行動をとっている場合があります。
「すこし休憩しようねー、はいお茶だよ」
「静かなところに行こうねー」
など、不安や緊張をやわらげてあげられるような声掛けが出来ると良いと思います。
また、常同行動は無理にやめさせるより、ほかにすることを与えたほうが良いとされるため、
「3たす2はいくつですかー?」
「なぞなそでーす。ボールはボールでも、四角いボールってなーんだ?」
など、その子の興味のありそうな話題で具体的に示してあげるのも良いでしょう。
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