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【ADHDの子どもの感覚特性】落ち着きがない・走り回る子への対応と感覚を満たす遊び
記事の目次
記事の執筆者
声かけのシーン(背景・導入)
ADHDなど神経発達症のお子さんは、落ち着きがなくいつも走り回っていたり、急に飛び出したりして目が離せませんね。
神経発達症は脳の特性により、感覚の感じ方に違いがあると言われています。感覚が敏感な子、鈍感な子がおり、それが日常生活の困り感に影響を与えている場合があります。
たとえば、視覚が敏感で反応しやすい子の場合、少しの刺激でも目に入ったものに注意が向きやすい状態です。そのため、勉強中など集中すべきときには視界に何も入らないよう机の周りに物を置かない、貼らない、衝立で囲うなどの工夫が必要となります。
聴覚が鈍感で耳からの刺激が入りにくい場合、口頭で伝えるだけでなく、絵や文字でも伝えて補う、呼びかけるときは近くに行って肩をたたき注意を促してから話す、などの工夫が必要となります。
人の感覚には次のようなものがあります。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、前庭覚、固有覚。
五感に関してはイメージしやすいと思いますが、聞きなれない二つの感覚について解説します。
前庭覚とは、重力や身体の傾き、スピードに関する感覚です。
固有覚とは、関節や筋肉の動きや位置、力加減に関する感覚です。
ADHDのように走り回ったり高いところから飛び降りたり、といった行動が激しい子どもの場合、前庭覚、固有覚といった感覚が鈍麻であり、人よりたくさんの刺激を必要としていると考えられます。そのため、たくさん動いて、スピード感やバランス感覚、重力などの感覚を満たそうとしている可能性があります。
「落ち着きなさい」と無理にじっとさせるより、感覚が満足するまで繰り返すことで落ち着くことができるようになります。
そのためにできる工夫、特に家の中でできる遊びにはどんなものがあるのかご紹介します。
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こんな「声かけ」がおすすめ!

・バランスボール
・トランポリン
・布団を重ねてマット
・平均台
・シーツブランコ。
・ダンス
・ボール遊び
すぐに高いところから飛び降りて危険、という場合などは、安全にジャンプや飛び降りなど感覚遊びができる環境を整え、「ジャンプするときはここでしてね」と伝えるようにします。
また、できるだけ家具や登れそうなものを減らして、ケガの危険を減らすようにします。
また、感覚統合、運動発達支援に力を入れている児童発達支援や放課後等デイサービスなどのサービスを利用することもおすすめです。
記事の執筆者
公認心理師、臨床心理士で5児の母です。スクールカウンセラーとして保護者の方、お子さん、先生方の相談にのったり、発達障害のお子さんの支援をしたりしています。モンテッソーリ教育についても少し学んでいます。
子育てってとにかく忙しい!時間がない!思い通りにいかない!疲れる!!
毎日があっという間に過ぎていくし、「どうしたらいいの!?」と思うことの連続ですよね。
私自身、日々子育てに悩みながら、それでも少しでも子どもたちにとってよい対応をしたいと試行錯誤してきました。
5人の子どもを育ててきて思うことは、同じ家庭で育っても子どもによって個性が全く違うということです。花でも、暖かいところが好きな花、涼しいところが好きな花、水のあげ方や好む土壌などそれぞれ違いますよね。
子育てもそれと同じだと思っています。どんな環境で、どんな育て方をしてあげるのがいいのかはその子によって違います。
花と違うのは、その子がどんな大人になるのか、どんな風に育てるのが合っているのかを誰も知らないということ。いろいろやってみて何が我が子に合うのか合わないのかを見つけていくことはとても難しいけれど、とてもクリエイティブでやりがいのある仕事だと思います。
声かけレシピには、私自身が子育てで工夫していることに加えて専門的な視点からも役立つと思う情報を載せています。
少しでもヒントになる部分があれば幸いです。
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