宿題をやらない、自宅学習をしない子どもへの抵抗感の少ない声かけ法

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宿題をやらない、自宅学習をしない子どもへの抵抗感の少ない声かけ法

最終更新：2025.11.03

記事の目次

「おうち」に関連する記事

・大学、大学院で発達心理学と臨床心理学を修了
・認定心理士、臨床心理士、公認心理師の資格を取得
・医療と教育分野に10年以上従事する現役心理士
・子どもから高齢者までの幅広い臨床経験
・厚生労働省認可のもと公認心理師実習指導者として後進に育成にあたる

【職務経歴】
・教育委員会の教育相談
・国立、大学病院等の精神科、心療内科、神経科、児童精神科
・製薬会社の治験（新薬開発）における心理評価

【職務経歴】
・心理学の専門的知識
・心理相談、カウンセリング、心理療法、プレイセラピー
・心理検査（発達/知能/性格/認知/うつ/不安等）
・研究論文執筆や学会発表
・心理実習生の指導
・大学や研修会での講師
・Podcastラジオパーソナリティ

声かけのシーン（背景・導入）

現代は魅力的なインターネットコンテンツがたくさんありますよね。
子どもの脳の仕組み上、ごく自然なことではあるのですが、「将来のため」より「今すぐ楽しいこと」を優先してしまいますので、宿題や自宅学習に中々が手がつかないのは自然なことかもしれませんね。

かといって、「勉強しなさい！」「ゲーム禁止！」と頻繁に言われると、たとえ勉強が必要と分かっていても、無意識に「やりたくない！」と反発されてしまいます。
この「やらされ感」に反発することを、心理的リアクタンスといいます。

この抵抗感を極力刺激しないような声掛けや対応をご紹介いたします。

こんな「声かけ」がおすすめ！

分からないところあったら声かけてね

■親側の期待値を下げる
自主勉強しないのが普通、欲望を抑えて勉強してエライと捉えて、「勉強って本当たいへんだよね」「自分からはやろうと思っても中々気が進まないよね」「やらなきゃと思ってもゲームやりたくなっちゃうよねえ」とねぎらいや寄り添いの言葉を伝えることも大切です。

■命令ではなく相談や提案形式に変える
心理的リアクタンスを起こさない工夫として、「勉強しなさい」ではなく、「今日はどの宿題からやる？」「何時から勉強の時間だよ、準備手伝う？」「宿題の合間のオヤツは何を用意しとく？」など、選択権を与えるような声かけを試してみてください。

■学習のルーチン化やすぐ質問できる環境
勉強の時間決めてメリハリをつけましょう。　「勉強した時間だけ土日のゲームの時間長くしようね」など、守れたら週末長く遊べるごほうびもアリです。また、「気になったらすぐ教えてね」「分からないところあったら声かけてね」とすぐ質問できるリビング学習を取り入れるのも良いでしょう。