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子どもの褒め方が分からない!完璧主義や減点方式を脱するためのアドバイス
声かけのシーン(背景・導入)
大人から見ると子どもの未熟さが目に付いてしまい、ついつい減点方式でみてしまうことはありませんか?
完全な状態に達していないと褒められない、と感じるパパママもいるかもしれませんね。
しかし、子どもは発達途上で、すぐに完璧にはできないし、一度できても常にできるとは限りません。
では、なぜ親は自分が完璧からはほど遠い存在であるにも関わらず、子どもに完璧を求めて、減点方式で話をしてしまうのでしょうか。
それにはいくつか理由があります。
■親の責任感やプレッシャー
・成長や成功に責任を感じる。
・理想的な育ち方をしてほしい。
その結果出来ていないことに注目し、できるようにしなければと感じてしまう。
■周囲の子との比較
・幼稚園、保育園や学校のお友達の成長を見て、その違いに目が行ってしまう。
・焦ってしまう。
■不安や心配
・子どもの将来を心配し不安になることで、過度に出来ていないことを強調してしまう。
■忙しさや疲れ
日々の家事・育児の疲れから、子どもの小さな成長や良い面に目を向ける余裕がなくなってしまう。
これらの理由から、親が子どもを「褒めてあげる」というのが難しい時は多々あります。
しかし、子どもの中には、「うまくできるようになりたい」「よりよくなりたい」という気持ちがあります。
それを信じて声かけをすることで良いものが育っていきます。ゆっくり待ってあげ、肯定的に見守ってあげましょう。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
普段ネガティブなことばかりに注目してしまうのは自然なことではありますが、そんな中でも「褒められる」ようになるためのポイントを1点だけお伝えします。
それは、種の段階で褒めてあげることです。
■種の段階で褒めるとは?
目に見える状態として表れている子どもの行動は結果(実)ですが、そこに至るまでには長い経過があります。
良い行動をしたいという思いや願い(種)があり、
自分を受け入れ自由を認めてくれる周囲の環境(土地・太陽)から必要なもの(水や養分、光)を吸収し(根)、
少しずつ成長し自分を形作り(芽、茎、葉、花)、
適切な行動(実)として表れていきます。
このように、実は時間をかけて最後にできるものであり、最初から求めることはできません。
種の段階、芽が出た段階から褒める声かけをしてみませんか?
たとえばお片付けのときにこんなことはないでしょうか?
・すべてのものが床からあるべき場所に戻っていて初めて「きれいになったね」と褒める。
・子どもが最後まで片づけないで途中でやめてしまうと、「まだ残ってるよ!」「最後までちゃんと片づけて!」と言ってしまいたくなる。
そんな時は、こんな言い方に変えてみましょう!
・まだ床に物が残っていたとしても:「さっきよりだいぶきれいになったね」「すっきりしてきたね」
・ものを一つ片づけた時点で:「片づけ始められたね!」
・まだ行動として表れていなくても:「きれいにしたいと思ってるんだよね」
このように、思い、願い、を持っているだけでも認める対象となります。思いがあれば行動はおのずと出てくるものです。
子どもの中にある種を信じて肯定的な声かけをしていきましょう!
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