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早くして!と我が子を急かしてしまうママ・パパ必見。効果的な見通しと場面切り替えのコツ
記事の目次
サマリー
子ども自身が一日の流れや予定を把握しておらず、朝から晩まで「次は何をして!」「早くして!」と急かしてばかりで、うんざりしてしまうことはありませんか?次の予定が入っているのに、子どもがなかなか遊びを切り上げられないときも、親は焦ってイライラしますよね。
急かしていると子どもも不機嫌になって、逆にノロノロし始めてしまったり。
見通しをもって一日の生活を送ることができれば、場面の切り替えがスムーズになり、親子の戦いが減って、穏やかに過ごすことができます。
記事の執筆者
「見通し」とは?「場面の切り替え」とは?
「見通し」とは
「見通し」とは、この先にどんなことが起こるか推測することです。
誰でも、初めての場所に行って、どのような場なのか、どのような人がいるのか、どんなルールがあるのか、分からない状態の時は不安やストレスを感じますよね。
子どもも、見通しが立たないと不安になりますし、行動が行き当たりばったりになりやすくなります。
先の見通しが立つと安心して一日を過ごすことができるようになります。
「場面の切り替え」とは
「場面の切り替え」とは、今している行動を一旦終わらせて次の行動に移ることです。
遊んでいるときに遊びを終わらせて片付けし、食事をする、などです。
集団行動の場面でも必要になりますし、スケジュールにしたがってやるべきことをこなしていくときにも必要な力です。
子どもが大人のように先を見通し、時間を見て行動したり周りに合わせて動いたりすることは難しいことですし、子どもにとっては自分のペースで物事に取り組み自分自身を育てていくことは大切なことです。
しかし、毎日の生活を回していかなければならない大人からするともう少し時間を見て切り替えてほしいと思いますよね。
自分のペースを保ちながらも、生活のサイクルを意識してほしい時は、今日の予定を子ども自身に立てさせ、見通しを持って行動できるよう声かけをしていきましょう。
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「見通し」や「場面の切り替え」をサポートする方法は?
今日の予定を作る
一日のスケジュールをホワイトボードなどに大きく書き出します。
できれば子どもと一緒に「どんな順番で何をするか」「どれくらい時間がかかるか」を話し合って決めることが理想的ですが、親が大まかにスケジュールを組み立ててもよいでしょう。
その際は、子どもの生理的なリズムを重視し、余裕を持ったスケジュールにしましょう。
子どもが行動を切り替えやすいように、
「ちょっとがんばる時間」→「ほっとする時間」
を交互に組むことがコツです。
休息の時間を組む
頑張れるまでのエネルギーがたまる時間は子どもによってまちまちです。
子どもの回復に合わせて休息の時間を組むようにしましょう。
同じような順番で繰り返す
できるだけ毎日同じような順番で繰り返すことによって「これの次はこれをする」という見通しが立ちやすくなります。
例えば、こんな感じです。
15:00~15:30 おやつ、宿題、次の日の用意
15:30~17:00 遊び
17:00~17:30 お風呂
17:30~18:00 夜ご飯
18:00~18:30 休憩
18:30~19:30 習い事
19:30~20:00 休憩
20:00~20:30 片付け、寝る準備
20:30~21:00 読み聞かせ、就寝
絵を添える
子どもが小さい頃は、絵を添えるとわかりやすいです。
行動の切り替えの時はスケジュールを見ながら、「そろそろ〇〇の時間だね」と声かけをします。
気持ちの準備をさせてあげる
時間になったからといって、遊びの途中でばっさり切り上げてしまうと、子どもは不満が残り、気持ちよく次の活動にうつることができません。
そのため、“あらかじめ”次の活動を予告し、気持ちの準備をさせてあげることが大切です。
「今日は〇〇の習い事があるから、〇時までに夜ご飯を食べようね。」
「〇時から寝る準備を始めるから、〇時までに片づけをしよう」
「〇時から〇時に自由時間があるからそれ以外はやることをしっかりやろうね」
このように、ひとつ先の予定を予告して行動する練習をしてみましょう。
気持ちの収束をサポートする
終わりの時間が近づいてきたら、遊びのタイミングを見計らないながら、
「あと〇分でお片付けだね」
「今やっているところまでで終わりにしようね」
「〇分で完成させようね」
「作ったものはどこに飾ろうか?」
「そろそろ終わりの時間だからお人形さんをベッドに寝かせてあげようね」
など、気持ちを収束させ、遊びのまとめに入れるような声かけをします。
そこから新たな遊びが始まっていかないように注意します。
できるだけ、気持ちの区切りがついて満足した状態で切り替えを促すことが大切です。
時間でぷっつりと切ってしまうと、「切り替え」=「不満足」「イヤなこと」という抵抗が生まれてしまいます。
空気を換える
切り替えが難しい場合、空気を変えていくことも有効です。
「聴覚」食事の音楽、片付けの音楽、寝る前の音楽を変える
「視覚」照明の色や数を変える、マット、クロスを使用する、家具の配置を変えるなどして部屋のモードを変える
などです。
自分でスケジュールを立てる
見通しを立てることや場面の切り替えに慣れてきたら、自分でスケジュールを立てる練習をしていきましょう。
「今日は何曜日?なんの習い事があるんだっけ?じゃあ何時までに〇〇をしようか?」と子どもと一緒に予定を立てて書きましょう。
それも慣れたら、「今日はどんな予定?」「今日の予定をここに書いてね」子ども自身に任せる範囲を増やしていきます。
計画を立てて行動することを繰り返し、見通しを持って行動する練習をしていきましょう!
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