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気弱で内向的な子どもが「怒り」の自己主張をするためのトレーニング方法を紹介します。
声かけのシーン(背景・導入)
丁度いい熱量、タイミングで「怒る」ことには練習が必要です。
みんな仲良く、というのは理想ではありますが、
・乱暴なふるまいを注意するけれど、一向に変わらない。
・何度伝えても、自分の不快な距離に侵入される。
・相手はこっちが嫌がっているのがわからない。
と、いうことは度々起きることです。
やめて欲しいと伝えた後も、何度も続くときは、距離を置くことを提案してみる時期かもしれません。
距離を置きたいけれど、
・気が弱くて、嫌だと強く言えない、
・怒った後にどうなるのか不安で、強く言うことを躊躇してしまう、
・どんなタイミングで怒ったらいいか、わからない、
・みかねて大人が代わりに注意したら、「あの子は嫌がってなかったよ」と返されてしまう
ということがありますね。
まずは、困っているお子さんに、つらいことを、我慢する必要はないのだと、丁寧に説明していきましょう。
計画的に、効果的に、怒りの感情を「見せる」ことで、相手との良好な距離を作っていくのはどうでしょうか。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
①具体的にやめてもらいたいことを口にするように練習します
例えば、ふざけてお腹を叩いてくる、などの危険行為を受ける場合、
まずは
「お腹叩くのは危ないからやめて」
「それは痛いからやめて」
と、言葉で伝えられるように練習します。
お子さんが言って伝わらない時は、保護者の方が、相手の子、相手のお家の方、学校や園の先生などに重ねて伝えましょう。大体の場合、この段階で解決することも多いです。
②その後も、同じ状態が続いている時は、
・既に嫌だと何度も伝えたこと、
・改善されないので距離を置くこと
を中心に台詞を考えます。
「叩かないでって、○回言ったよ。叩くなら、遊ばない!」
「嫌だっていうことを何回もやるなら、いっしょに遊べないよ」
なるべく簡潔に、きっぱりと伝える練習を保護者と一緒にします。
・少し怖い顔をする
・低い声で言う
・笑わないで言う
・相手の目を見て言う
など、表情の練習も大切です。
相手の子にも、やむおえない理由があるのでしょう。しかし、現実問題、行動を変えないと遊べないということは、しっかりと伝えたほうがいい事柄です。
③なるべく、事情がわかっていて、フォローしてくれる大人がいる時に実行します。
我慢する回数を決めておくと、行動に移しやすくなります。
「やめてって2回いったよ。次、やったら怒るよ」
と、怒ることを相手に予告するセリフも練習に入れておくといいですね。
お子さんが成功しても失敗しても「気持ちを伝えられて、えらかったね」とねぎらってあげてください。
「相手が嫌なことをしたら、遊びを終わりにする」ということを繰り返すことで、少しずつ距離を置けるようになったり、相手の行動が変わっていったりします。
優しい子、気が弱い子が、いきなり怒るのはとても難しいことです。
おうちの方が寄り添って、伝える練習をサポートしてあげてください。
色々な子がいる場所で、自分を守り、良い環境を作っていく一歩になります。
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