子どもが「頑張れない苦手なこと」と向き合う為に親が出来ること

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子どもが「頑張れない苦手なこと」と向き合う為に親が出来ること

最終更新：2024.03.17

記事の目次

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【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

５児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。

まずはここから

人には誰しも得意なことと苦手なことがあり、「もう頑張れない」「どう頑張ったらいいかわからない」と思うことがありますよね。
苦手なことにも向き合って克服出来たら素晴らしいのですが、どうしてもうまくできないことは「頑張らない」ということも一つの選択肢です。

例えば、片付けが苦手、字を書くのが苦手、計算が苦手、球技が苦手…などなど。

人よりもうまくできないと感じると、余計にそれに取り組むのがおっくうになってしまったり、どうせやってもうまくできないから、と最初からあきらめてしまい余計苦手になってしまったりと、悪循環になってしまうこともありますよね。

平均的にいろんなことをこなせる子もいれば、得意なことと苦手なことの差が大きい子もいます。差が大きい子は、「なんでこれはできるのに、これはやらないの？」「サボってないで一生懸命やりなさい！」などと言われてしまったり周りから努力不足と思われてしまうこともあります。

子どもがどうしてもやりたがらないことに関しては、「もしかしたらすごく苦手なことで頑張れないのかも…」と考え、うんとハードルを下げて、楽しく取り組める工夫をしてみてはいかがでしょうか。

こんな「声かけ」がおすすめ！

どうしてもできないときはこう言ってね

① 「じゃあ半分だけ（1個だけ）やってみよう！」
漢字の書き取りや計算など、たくさんあるとやる気が下がっていってしまうお子さんには、数を減らして心理的なハードルを下げてあげましょう。これなら簡単にできる！とお子さんが思えることがポイントです。

② 「代わりにどんなことならできそう？」
脱いだ上着をハンガーにかけることはできないけど、「代わりにこの箱に入れようね」
小さいマスに書くのはできないけど、「代わりにこのホワイトボードに大きく書いてみよう」
ドリルはやりたくないけど、「代わりに計算アプリをやろう！」
などなど、本人が取り組めそうなものを代わりに用意してあげましょう。

3 「ここまでできたね。がんばったじゃん！」
小さな小さな一歩でも、必ず認め励ましてあげてください。スタンプやシールなど頑張ったことを目に見える形でためていくのもおすすめです。「〇個たまったら好きなおやつ買いに行こうね」という形でモチベーションにしてもよいでしょう。

4 「どうしてもできないときはこう言ってね」
「手伝ってください」「ここがわかりません」「減らしてください」「これの代わりにこっちでもいいですか」など、人の助けを求める言葉を練習してみましょう。どんなときにも自分一人で頑張らないといけないということはありません。困ったときにそれをどうやって伝えて交渉するか、助けてもらうかを教えておくことも大切です。