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子どもは親の仕事を知らない? その重要性と伝え方のポイント

子どもは親の仕事を知らない? その重要性と伝え方のポイント

最終更新:2024.07.30

記事の目次

サマリー

親の仕事ついて、子どもにどんな風に伝えていますか?
OECDの2006年の調査によると、親の仕事について全く知らない高校生は約15%。
小学生であれば、親の仕事を知らない比率は、当然もっと高くなるはずです。


大人の仕事は子どもにとっては未知の世界です。

現代は、子どもから切り離された世界で仕事をする人が多く、親が働く姿を見たことがないというお子さんも多いのではないでしょうか。

そうすると子どもは自分の親がどんな仕事をしているのかイメージできません。


自分のしている仕事の話をぜひ子どもにしてあげましょう。
子どもに仕事の話をするメリットは主に3つあります。

① 社会を理解するのに役立つ
② 親を誇らしく思う、尊敬できるようになる
③ 将来設計を描きやすくなる

この記事では、この3つのメリットや、コミュニケーション方法について解説していきます。
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記事の執筆者

【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。
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親の仕事・職業について子どもに話すメリット

社会を理解するのに役立つ

当然ですが、子どもは社会の仕組みを理解していません。お金がどこから来ているのかもわかりませんし、「仕事」って何なのかもわかっていません。

親のしている仕事について話すことで、自分の家庭にどこから、なぜお金が入ってくるのかを説明するきっかけになります。

また、家庭に入ってきたお金が、次にどこに支払われていくのかについても話題にすることによって社会の中でどのようにお金が回っているのか、どのように人々が助け合って社会が成り立っているのかを理解することができます。

親を誇らしく思う、尊敬できるようになる

もしも子どもが見ているパパママが、「休日にゴロゴロしている姿」「疲れている姿」だけになってしまっていたとしたらちょっともったいないですね。

「リラックスしている姿」や「家事や育児をしている姿」といった家庭での姿も良いですが、社会の中で責任を果たしている姿も時々見せてあげましょう。

身近な存在である親が社会の中でどんな役割を果たしているのか知ることで、子どもは親を尊敬できるようになりますし、親を誇りに思うことによって子ども自身の自尊感情も高まります。

もちろん、専業主婦・主夫や育休中などで、今は仕事をしていない、という場合でも、パートナーと協力して役割分担をしていることなど、社会の中で自分が果たしている役割について話すことができますよ。

将来設計を描きやすくなる

自分の親が実際に社会と関わっていることが実感できると、”社会”や”職業”といったイメージが具体的なものとなります。

親のしている仕事だけでなく、関連する様々な職業についても話してあげることで、将来の夢の幅が広がったり目標ができたりと、自分が社会に出ていく姿がイメージしやすくなります。



親の仕事・職業の子どもへの伝え方のコツ

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こんなことが大変だけど、こんなときに頑張ってよかったって思うよ
親の職業について、子どもが理解できるように伝えるためには、5W1Hを意識して簡単な言葉で説明するとよいでしょう。

When

どんな時に役立つ商品/サービスを提供しているのか

Where

どんな場面で使われる商品/サービスか、あるいは、親がどんな場所で働いているか、ということも子どものイメージを作る助けになります

Who

お客さんは誰か、どんな人の役に立っているか

What

どんな商品/サービスを提供しているのか

Why

この職業の価値、それを使うとどうなるか/それがないとどうなるか、なぜこの仕事を選んだのか

どのような気持ちで仕事をしているのか、モチベーションややりがいは何か、どんなことが大変/喜びか

社会には様々な職業がありますが、子どもがイメージしやすい仕事とイメージしにくい仕事があります。

例えば、お医者さん、警察官、お店屋さん、先生、スポーツ選手などは子どもにとって身近で、仕事の内容をイメージしやすいですね。

ただ、身近な仕事であってもイメージが先行していて、仕事の実際のところについてはほどんどわかっていないと思いますので具体的に話してあげましょう。

逆に、“会社員”、”公務員”などといった仕事は具体的なイメージが持ちづらいです。

多くの人がかかわって仕事をしているので、自分一人の仕事として語ることが難しいと感じることもあるかもしれません。

そんなときは、会社全体、業界全体の果たしている役割を話してあげてもよいでしょう。

子どもが仕事の内容を具体的に理解できなかったとしても、大事なことは、「Why」です。

親がどんな思いで毎日仕事をしているのか、ということが子どもに伝わることが大切だと思います。

「パパママの仕事はね、たくさんの人が集まって力を合わせているんだよ」

「〇〇という商品を作って(サービスを提供して)いるよ」

「こういう人にこんなときに役に立つんだよ」

「それを使うと、危険な仕事が安全にできるようになるんだ」

「今までよりもとっても早く便利にお仕事ができるようになるんだ」

「困っている人が笑顔になれるんだ」

「みんなが安心して気持ちよく過ごせるようになるんだ」

「他の人がお仕事しやすいように助けているよ」

「パパママはこんなことが得意/好きだから、その力を活かしてこのお仕事をしているよ」

「このお仕事をすることで、こんな人に喜んでもらいたいなって思っているよ」

「とても大事なお仕事なんだよ。だから一生懸命お仕事をしているんだよ」

「こんなことが大変だけど、こんなときに頑張ってよかったって思うよ」

お金の流れについてはこんな風に説明しています。

「誰かがうちの会社の商品/サービスを買ってお金を払ってくれると、会社はパパママにお給料を払ってくれるんだよ」

「それでうちで必要なものを買ったりできるんだよ。一生懸命お仕事をしてもらったお金だから大切に使おうね」

「うちがお店で物を買ったら、それはそこで働いている人のお給料になるんだよ」

「そしてその人たちがまた必要なものを買って、それがまたお給料になってって、ぐるぐる回っているんだよ」

「お仕事はね、どんなお仕事も誰かに喜んでもらったり誰かを助けたりするためにしているんだ。どんなお仕事も大切なんだよ。〇〇してくれている人がいるから〇〇ちゃんがこんなことができるね。お仕事をしてくれている人にありがとうって言おうね。〇〇ちゃんもいつか誰かのために役に立つお仕事ができるといいね」


【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。

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