子どもへの肯定的な声かけ・言葉がけが1000パターン以上。シーン別の声かけレシピ集
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小学生がゲーム・スマホ依存症にならない為の家庭でのルールの作り方

小学生がゲーム・スマホ依存症にならない為の家庭でのルールの作り方

最終更新:2024.03.17
ゲームやスマホなどに執着し、日常生活がおろそかになるほどやり続けてしまうゲーム依存、スマホ依存という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

アルコールやギャンブルなどと同じように、ゲームは自分でコントロールできなくなり依存してしまう危険性があると正式に認められ、2022年に「ゲーム障害」という診断基準ができました。

この記事では、子供に無制限にゲームやスマホをやらせるのではなく、且つ一方的に取り締まるのでもない、納得感の持てるルール作りについて紹介していきます。
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はじめまして!はなさかかあさんと申します♪
公認心理師、臨床心理士で5児の母です。スクールカウンセラーとして保護者の方、お子さん、先生方の相談にのったり、発達障害のお子さんの支援をしたりしています。モンテッソーリ教育についても少し学んでいます。

子育てってとにかく忙しい!時間がない!思い通りにいかない!疲れる!!
毎日があっという間に過ぎていくし、「どうしたらいいの!?」と思うことの連続ですよね。

私自身、日々子育てに悩みながら、それでも少しでも子どもたちにとってよい対応をしたいと試行錯誤してきました。

5人の子どもを育ててきて思うことは、同じ家庭で育っても子どもによって個性が全く違うということです。花でも、暖かいところが好きな花、涼しいところが好きな花、水のあげ方や好む土壌などそれぞれ違いますよね。

子育てもそれと同じだと思っています。どんな環境で、どんな育て方をしてあげるのがいいのかはその子によって違います。

花と違うのは、その子がどんな大人になるのか、どんな風に育てるのが合っているのかを誰も知らないということ。いろいろやってみて何が我が子に合うのか合わないのかを見つけていくことはとても難しいけれど、とてもクリエイティブでやりがいのある仕事だと思います。

声かけレシピには、私自身が子育てで工夫していることに加えて専門的な視点からも役立つと思う情報を載せています。
少しでもヒントになる部分があれば幸いです。
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ゲーム・スマホ依存の背景とルール作りについて

ゲーム・スマホに依存しやすい背景

ゲームをしていると簡単に達成感が得られますし、実際に身体を動かすわけではなく疲れにくいのでいつまでもやり続けられてしまいます。快楽を感じたときに分泌されるドーパミンが脳内に放出され、「もっともっと」と次々と快感を求めるようになってしまいます。

最初はうまくクリアできると楽しいし面白いから、という理由でやっていたのが、だんだんと依存状態に陥り、やっていないとイライラするからまたやってしまう、という状態に変わっていきます。

そして次第に脳が委縮し前頭葉の働きが低下することで意志力が働かなくなり、「やめよう」と思っても自分の力でやめることができない状態になってしまうのです。

ゲーム・スマホにはルール作りが大切

ゲームだけでなく、スマホやネットなどの依存も深刻になっています。

子どものすぐ身近にあるものであり、子どもの交友関係などにおいても切り離すことが難しいものであるがゆえに、うまく付き合っていかなくてはなりません。

まずは子どもと話し合い、ルールを作ることが大切です。

ゲーム・スマホを一方的に取り締まるのはバツ

しかし、時間制限を決めても「あともう少し」などとルールがずるずると破られてしまったり、厳しく取り締まることで子どもとの関係が険悪になってしまうこともよくあるのではないでしょうか。

一方的に禁止したり制限したりすると子どもは反発し、親の目を盗んでやるようになってしまうこともあります。また、子どものうちは厳しく制限できたとしても大きくなったときに自分でコントロールすることが難しくなるという可能性もあります。

ゲーム・スマホには、納得感の持てるルールが大切

そのため、子ども自身が納得感を持てるルールを作っていくことが大切です。

子ども自身が危険性を知り、ゲームやスマホとの付き合い方を考え、決定することができるようにするため、どんな風に声をかけていくことが簡単で効果的なのかを考えてみましょう。


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ゲーム・スマホとの付き合い方や声かけ

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ゲームって、もっともっとやりたいってなかなかやめられなくなるように作ってあるんだ

話し合いのタイミングについて

ルール作りをするときは、まず話し合いのタイミングが大切です。

こんなシーンがよくご家庭で繰り広げられてはいないでしょうか?

親「そろそろゲームやめなさい!」

子「もうちょっと!」

親「あと5分だよ」

子「はーい」

親「5分経ったよ」

子「もうちょっとでクリアできるから!」

→繰り返し

親「いい加減にしなさい!」「もう電源切るよ!!」

子「まだ途中なのに!!」

こんな状態で話し合おうとしてもお互い冷静ではありませんし、子どもも「まだやりたいのに無理やり辞めさせられた!」と被害的に感じ、適応的な行動をとることが難しくなります。

親も子どもも冷静で余裕があり、頭がクリアなタイミングを選んで話し合いを始めることが大切です。

一日全体の時間も見直してみる

「今日はゲームについて話し合いをしようと思うんだけど」と切り出したり、

「最近夜寝るのが遅くなっちゃうときが多いから一日の時間の使い方を見直してみようか」というように、一日の全体の時間を見直す中で多くの時間を占めているゲームについて話題にするのもよいでしょう。

危険性を伝えた上で、子ども自身にルールを決めてもらう

「ゲームって楽しいからたくさんやりたくなるよね」

「なかなかやめられない時ってない?」

「ゲームって、もっともっとやりたいってなかなかやめられなくなるように作ってあるんだ」

「長い時間していると、目が悪くなったり運動不足で体調が悪くなっちゃうんだって」

「それに楽しくて何回も何回もやっているうちにだんだんと、やらないとイライラするように脳が変わっていっちゃうんだ」

「そうなるとご飯を食べたりお風呂に入ったり勉強をしたり眠ったり、っていう大切なこともやる気がなくなってしまうんだって」

「そうなったらどう?」

「どうしたらそうならないかな?」

「ゲームの時間は一日に何分くらいがいいと思う?」

「ゲームに夢中になっていると時間を見るのを忘れちゃうと思うんだけど、どうやったら忘れないかな?」

このように、子ども自身にやりすぎることの危険を伝えたうえで、どれくらいの時間、どんな風にゲームに取り組むかを決めてもらいましょう。守れなかったときにどうするかも子ども自身に決めてもらうのがよいでしょう。

デジタルデトックス

また、依存にならないためには、ゲームやスマホ以外に家族で楽しく過ごす時間を作ることが大切です。大人も一緒にデジタルデトックスに取り組んでみましょう。

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