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【いいまちがい】さるのオズワルド【自己主張】
声かけのシーン(背景・導入)
おとなしいお子さんの生活では、イヤなことをイヤだと主張できないことはよくあることだと思います。
大きな声を出すのが苦手だった息子が、園児の時に大好きだった絵本をご紹介いたします。
「あるところに、いっぴきの ちっちゃな つるがいてーー
おっと まちがい、さるがいて、
なまえを オズワルドと いった。」
猿の「オズワルド」が大きないじわるな猿「いばりや」に立ち向かう話なのですが、途中途中で「おっと まちがい」と本文がいいまちがえするのです。
赤字の「おっとまちがい」を見るだけで面白くて笑ってしまいます。
あるとき、オズワルドは「いばりや」にむかって「いやだ」と大声で叫びます。
その声は他の猿にも伝わって、みんなで大声で
「いやだ いやだ いやだ いやだ……!」
と、みんなが暴力や意地悪に対して抵抗する声をあげはじめます。
(この部分はぜひ、いろいろな声色を作って、たくさんの猿の声を表現して読んでみてください)
今は活発な息子ですが、その頃はオズワルドが代わりに「いやだ!」と叫んでくれることで、園で言えなかったことを消化していたのかもしれません。
一般的に言われる「お友達と仲良く」という言葉を真面目に聞いて、なんでも譲ってしまう子にとって、大きな声で「いやだ」という練習は必要なことかもしれません。
自信を持って嫌なときは「いやだ!」と言えるようになると、集団生活の息苦しさは少しやわらぎますね。
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絵本がもっと面白くなる!!
おすすめの声かけ
相手の立場になって考えるということは、多くの子どもたちにとって、むずかしいことです。
「いやだよ」という意思表示をしないと伝わらないこともあります。
「〇〇くんにおもちゃ取られそうになったら、オズワルドみたいに『いやだ!』って言ってみたら? もしかしたら〇〇くん、気がついていないのかもよ」
発言、行動することが状況を変えられるという、自信と気づきにつながるといいですね。
「きょうのおやつはつみき
おっと まちがい、ケーキ」
言い間違え遊びをしてみるのも面白いですよ!
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