スリーヒントゲームで育む「聞く・覚える・整理する・観察する」力

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スリーヒントゲームで育む「聞く・覚える・整理する・観察する」力

最終更新：2025.06.06

記事の目次

声かけのシーン（背景・導入）

おすすめの声かけ（結論）

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はなさかかあさん

公認心理師・臨床心理士、５児のママ

【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年

【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)

５児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。

声かけのシーン（背景・導入）

スリーヒントゲームには大きく2種類のカードがあります。
・絵のカード
・文字のカード

■絵のカード
１枚につき１つの動物が、何かの行動をしています。

■文字のカード
上述の絵カードのどれか１枚に対応するような、3つのヒントが記載されています。

スリーヒントゲームでは、文字のカードに記載されている３つのヒントを聞いて、その条件に合うカードを探すゲームです。

■どんな能力を使う？

・最後まで聞く力、
話の途中で判断せず、3つのヒントをすべて聞き終えてから考える必要があります。

・聞いた内容を覚えておく力、
ヒントをすぐに行動に移すのではなく、頭の中で保持しておく必要があるため、「ワーキングメモリ（作業記憶）」のトレーニングになります。

・条件を整理して考える力、
ヒントの内容を1つずつ照らし合わせながら、共通点や除外条件を見つけ出す論理的思考力や、情報の整理力に繋がります。

・絵の細部をよく見る力、
「色」「表情」「動き」など細かな違いにも注目するようになり、観察力や注意深さに関係してきます。

あそびの可能性が広がる！！
おすすめの声かけ

もう一度読むから、よく聞いていてね

「ゾウです。青い服を着ています。歯磨きをしています」

などのように、３つのヒントを聞いて、その条件に合う絵札を探して取るゲームです。

青い服を着たゾウだけれど積み木をしていたり、
歯磨きをしているゾウだけど服の色が赤かったり、

と似たようなカードが混じっているので、最後までよく聞いて、すべての条件を満たすカードを探します。

「〇〇して△△をしようね」
など複数の指示を聞くと、忘れてしまって一つしかできない、というようなお子さんでも、楽しく遊びながらワーキングメモリを伸ばしていくことができるおすすめのカードゲームです。

子どもが間違えているときにも、直接指摘するのではなく、

「もう一度読むから、よく聞いていてね」

と声をかけ、合っているかどうか自分で確かめられるようにしてあげましょう。自分で見直す力もつきますよ。

通常の遊び方以外にも「傘をさしている子をみんな集めてみよう」という遊び方もできます。

動物の種類や服装にかかわらず一つの条件を抽出して選ぶことによって、抽象化する能力を育てていくことができます。