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【試してみる価値あり!】暴力的な行動をとる子に対する声がけ【良いラベリングをする】
声かけのシーン(背景・導入)
お友達同士のトラブルを、いじめに発展させないためにはどうしたらいいでしょう。
Aくんは活発な男の子。空手を習っていて運動神経抜群です。
空手の技をみんなに見せたくて仕方ありません。
衝動的に手がでたり、乱暴な言葉を使ったりしてしまいます。
ある日、息子が「Aくんが暴力を振るってくる」と私に訴えました。
どんなときに手が出るのか、帰り道、Aくんを観察してみると「電柱だって、かわらだってこわせるよ!」と得意顔です。
Aくんはどんな子でしょう? 暴力を振るう乱暴な子でしょうか?
いいえ、Aくんはただ、承認欲求を満たしたい普通の子なのです。みんなに注目され、すごいって言ってもらいたいだけなのです。
悪い行動をしてほしくない時に、未来の好ましい姿を褒めてしまうことが有効なことがあります。
だれでも叱られるより、褒められる方がうれしいですよね。
なって欲しい人物像を思い描いて、相手を褒めてみましょう。
どんな子にも有効な声がけではないのですが、
先に良いラベリングをして、相手に変わってもらう方法も試してみてはいかがでしょうか。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
声がけは相手によって変わります。
たまたま上手くいった一例ということを念頭に置いて、試していただければと思います。
「Aくんは強いんだね! すごいね、力持ちだね」
A「かわらも割れるよ!」
否定しないで話を始めると、こちらの話を聞こうとしてくれます。
「空手って、人を守るために強くなるんだよね。空手の先生もそういってた?」
A「そうだよ、人に使っちゃダメなんだよ」
Aくんは、教室の外で技を人に使ってはいけないことをよく知っていました。
「じゃぁ、Aくんは、とっても優しいんだね!
〇〇や〇〇(よく知っているヒーローの名前)みたいでかっこいいね!
強いヒーローは優しいよね。悪者は倒すけど、仲間は守るもんね」
望ましいイメージでラベリングしてしまいます。
目差すところが、優しくて、強くて、かっこいいヒーローであるイメージをAくんと共有します。
「お友達はみんな、Aくんみたいに空手が強くないから、みんなを助けてあげてね!」
自分がヒーローになってしまえば、弱いものいじめはできなくなりますよね。
それから、Aくんは空手の技をお友達で試そうとすることはしていないようです。
私は出会うたびに、Aくんを「空手のヒーローくん!」と呼ぶようにしています。
危険な場面では、直接的な注意をしなければならないことが必ずあります。
しかし、Aくんのように承認欲求を満たしたい行動だった場合は、少しの大人の介入で危険な行動をやめてくれる可能性もあります。
声がけにたくさんの選択肢を持つことで、自分のお子さんを守り、友達との関係性を繋げていく可能性が広がります。
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