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子どもの「一人遊び」とは?育まれる能力や見守りのコツ・注意点を紹介します。
記事の目次
サマリー
一人遊びとは、子どもが周囲の人間の干渉を受けずに、自分自身で遊びを創造して楽しむ行為です。一人遊びは自主性、自立心、想像力、創造力などを育むチャンスです。また自己管理能力や問題解決能力にも繋がります。
一人遊びは一般的に1歳前後から始まります。
この時期の赤ちゃんは自分の手足を使って物を掴んだり、感触を楽しんだり、短時間でも自分で遊ぶことが出来るようになります。
2歳頃になると一人遊びの幅が広がり、ブロックやお絵描き、パズルなどに比較的長い時間、集中して取り組むことが出来るようになります。
年齢が上がり3歳、4歳頃になると想像力を駆使して、ごっこ遊びをしたり、自分なりのストーリーを作ったりします。
これらの時期、子どもは一人遊びをしながら、外に話しかけるのではない内面化された言葉(内言)を独り言のように話すことがあります。
記事の執筆者
一人遊びで育まれる能力
子どもの一人遊びは自主性・自立性、想像力、想像力、問題解決能力を育むチャンスです。
自主性・自立性
子どもは親など周囲の人間に頼らず、自分の意思で遊びを始めます。
この過程で、子どもは「自分でできる」という自信を育み、その自信が自立心へと繋がります。
想像力・想像力
一人遊びは、子どもが自由に物事を想像し、そのアイデアを形にする貴重な機会となります。
例えば、積み木を使って家や動物を作ったり、お絵かきを通じて新しいキャラクターや物語を創造したりすることができます。
このような遊びを繰り返すことで、子どもが豊かな想像力を持つようになります。
問題解決能力
子どもが一人で遊ぶ中で、上手くいかない場面に直面することが多々あります。
例えば、ブロックがうまく積み上がらなかったり、パズルのピースが合わなかったりする場面です。
こうした状況に対処するために、子どもは試行錯誤を繰り返し、どうすれば問題を解決できるかを考え、自分なりに試してみます。
このプロセスを通じて、問題に直面した際に解決策を見つけ出す能力が培われていきます。
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一人遊びの見守りのコツ・注意点
もちろん話しかけるのは発語を促すという点では大事ですが、子どもが一人遊びに集中している時には、「見守り」が大事です。
集中している時に大人が話しかけてしまうと、集中力が途切れてしまったり、せっかく思いついたことを忘れてしまったりします。
なので子どもが集中している時は見守って、遊び終わったなと思ったら、
「何して遊んでたの?」
「これは何を作ったの?」
「集中してたね〜!」
と話しかけてあげてください!
お話ができる子どもなら色々なことが聞けると思います!
お話ができない子どもでも、一生懸命伝えようとしたり、経過を見ているだけでも面白かったりしますよ!
一人遊び時の注意点
「場所」が安全か
周囲に人がいないか、傷つける可能性はないか。尖ったモノや長いモノ、高い段差、穴などが周囲にないか、注意して見ることが大切です。
「おもちゃ」が安全か
=>今遊んでいるモノを飲み込んだりしないか。仮に飲み込んでも大丈夫なモノか。自分や他人を傷つけるもので遊んでいないか。観察してみてください。
一人遊びにおススメのオモチャ
これらの年齢に一般的に受け入れられる玩具について記載します。
ただ、子どもによってどんな玩具に興味を持つかはマチマチです。お子さんにあったものをご用意してあげてください。
1歳~2歳
積み木
積み木は、手先の器用さを育てるだけでなく、想像力を働かせて自由に様々なものを作ることができます。
ソフトブック
手でめくることができる柔らかい絵本は、視覚や触覚で、子どもの興味を引きつけます。
また、柔らかいので安心です。
2歳~3歳
パズル
大きめのピースでできたシンプルなパズルは、集中力と問題解決能力を養います。
お絵かきボード
繰り返し描いて消せるお絵かきボードは、子どもの創造力を育むだけでなく、筆記の練習にもなります。
汚れないものを選べば親にとっても後片付けの手間がなくなるのでお勧めです。
大きめのブロック
手先の器用さを育み、創造力を刺激します。
3歳~5歳
レゴブロック
小さなパーツで複雑な構造物を作り上げることで、創造力と空間認識能力に繋がります。
ドールハウス
人形遊びは、子どもが自分の世界を作ったり、ストーリーを作ったりする中で社会性やコミュニケーション能力を育てます。
一人遊びできない子にはどうすればいい?
一人遊びが苦手な子どもには、
「一人で遊びなさい!」
と無理強いはせず、少しずつ自主的に遊べるようなサポートをしていくことが大切です。
最初は親が一緒に遊び、その中で子どもが興味を持ったおもちゃや活動に注目します。
徐々に子どもと距離を置き、子どもが一人で遊び始めるタイミングを見計らって褒めることで、自信を持たせましょう。
また、短い時間から始め、少しずつ一人で遊ぶ時間を延ばしていくのも効果的です。
一人遊びの時間を楽しめるよう、おもちゃを取りやすくするなど、環境を整えたり、遊びの選択肢を増やすこともポイントです。
一人遊びばかりしている子は?
一人遊びが好きで、他の子どもと遊ぶことにあまり興味を示さない子もいます。
しかしこれは必ずしも悪いことではなく、一人遊びを通じて想像力や集中力が育まれていることが多いです。
周囲の子どもと、もっと遊んで欲しい、と思った場合はまず家族などの少人数での遊びから始めます。
例えば、一緒に工作をしたり、簡単なゲームをしたりすることで、協力や対話の楽しさを自然に学べる機会を作ります。
また、親がモデルとなり、他者との交流の仕方を見せることも効果的です。
ただ、子どもが一人遊びに偏っている場合でも、無理に他の遊びを強制するのは避けましょう。
代わりに、子どもが興味を持つ遊びを見つけ、その遊びを通じて他の子どもと関わる場面を作るというアイデアもあります。
もし、一人遊びが過ぎる、本当に気になる。
と感じることが続くような場合は専門家に相談することも検討しましょう。
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