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【声かけ】5歳の子どもが泣きわめく・叫ぶ。対処法や接し方をご紹介
声かけのシーン(背景・導入)
子どもの泣き声ってとてもストレスになりますよね。
赤ちゃんの頃、どうして泣いているのかわからない時はとても不安で焦りますし、
イヤイヤばかり言っている子どもにはイライラして怒ってしまったり。
泣き続ける我が子を前に、どうしたらいいかわからずお手上げ状態になってしまう方も多いことでしょう。
「いい加減に泣き止んでよ」
「ちょっとは我慢して」
「そんなこと言っても仕方がないでしょ」
「そんなことで泣かないで」
こんな風に思ってしまうことも自然なことです。
大人は少しくらい困っても思った通りにならなくてもいちいち泣いたりわめいたりしないので、子どもがなぜそんなに泣きわめいているのか理解できません。
泣き止まない子どもに対して、どうしてあげたらいいのか一緒に考えてみましょう。
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こんな「声かけ」がおすすめ!
「泣く」というのは生理現象です。
心の中に感情が沸き起こると、身体反応としていろいろな変化が表れます。
うれしい時は、心がうきうきしてきて自然と笑顔が出ます。
恥ずかしい時は顔が赤くなり汗が出てきます。
怒りがわいてくると頭に血が上るようにカッカして手や足にも力がこもる感じがします。
怖い時は、ガタガタ震えたり心臓がドクドクしたりするのを感じるでしょう。
悲しい時は胸が締め付けられるような感じがして喉の奥から何かがこみあげてくる感じがしますね。
このように、感情は身体的な反応を引き起こします。涙もその一つです。
泣いているときは、ある出来事に対して子どもの感情が強く揺さぶられ、生理現象として涙が出ているということです。
そのときに、「早く泣き止みなさい」「こんなことで泣くんじゃない」
ということは、ほとんど意味がありません。
泣くのを我慢させるということは、おしっこを我慢させるということに似ています。
おしっこを我慢すれば、身体の中の老廃物は外に出ていくことができず、病気になってしまいます。
泣くというのは、感情を外に表すためにとても大切なことです。
そうはいっても、いつまでも泣き続ける子どもを前にすると途方に暮れてしまいますね。
子どもに泣かれると、親の頭の中もパニックになってしまいます。
「早く泣き止ませなきゃ」「いい子にさせないと」「周りの人に迷惑だ」「私だって大変なのに…」「うるさい」などなど、親の感情がグーっと沸き起こってくるために、子どもの感情に寄り添うより先に自分自身のパニックを収めようとしてしまうのです。
そんな時は、「今泣かれると困るよね」と自分自身の感情も認めてあげながらも、子どもの感情を言葉で表現できるように手伝ってあげましょう。結果的にそれが一番早く、そして健全に子どもが落ち着けるからです。
「一生懸命作ったのに弟が壊して悔しかったのね」
「あのおやつ買ってほしかったんだね。食べたかったのに食べられなくて悲しかったんだね」
「まだ遊びたかったの?そうだね~楽しかったもんね。もっと遊びたいよね」
現実の部分はいったんわきに置いて、子どもの感情を表出できるようにしてあげましょう。
だからといって、子どもの思い通りにすべて希望をかなえてあげる必要はありません。
「もっとやりたかったよね。よしよし」と抱きしめて頭をなでてあげ、思い通りにならないやり場のない悲しみに寄り添ってあげましょう。そうしたら子どもは、「わかってもらえた」という安心感を抱いて落ち着き、どうにもならない気持ちを消化していくことができます。
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