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好きなものしか食べてくれない時は?
最終更新:2023.03.26
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声かけのシーン(背景・導入)
食事で好きなものだけ食べて、それ以外のものは全く食べない、なんてことで困った経験がある方は多いのではないでしょうか。個人の好き嫌いもありますし、それでいいのかもしれないけれど、せっかく栄養を考えて作った食べ物も食べて欲しいですよね。しかし、無理して食べさせることは、心理的に子どもにとってはよくありません。食事の時間が嫌いになってしまう可能性もありますし、大人がそばにいたら食べるけれど、いなければ食べないと学習してしまうなど、長い目で見ていった時に、無理に食べさせることはあまりよくないと言えます。
こんな「声かけ」がおすすめ!

すごい!よく食べられたね!!
1.食べたくない理由を子ども目線で考える
食べたくないのはなぜなのか。子どもの目線に立って分析してみます。まず考えられるのは、シンプルにあまり好きではない。味・感触・匂い・大きさ・形など様々な要因が考えられます。次にどれくらい嫌いなのか、その程度を知る必要があると思います。あまり好きではないレベルであれば、少し頑張れば食べられるかもしれません。一方で、とても嫌いな場合は、それを食べてもらうのを諦めた方がよいでしょう。
2.食べることにトライするために
子ども目線での分析が本当にうまくいくのは、間近で様子を見ているお母さんであり、おとうさんです。もしも、少し頑張れば食べられるかも...という様子であれば、食べてくれる可能性があります。ひとつのアイデアとして、スモールステップで成功体験を重ねていくことがあります。スモールステップとは、最初は本人が必ず成功できるように環境設定して、徐々にレベルを上げていくことです。食事であまり好きでないものに挑戦するならば、最初はとっても小さいものを用意しましょう。子どもによっては、目に見えるか見えないかのレベルまで小さくする必要があるでしょう。それを食べることができたら大袈裟に褒めてあげるとよいです。言語の理解が弱ければ、食べられた後に好きな食べ物を上げてもよいと思います。
また、子どもが目的のものを食べる前に、大人が目の前で美味しそうに食べるというのも手ですね。子どもは大人をよく見ています。手本を見せることで、まずいものではないということを伝えることができますね。
3.ASD特性がある子は
ASD特性がある場合は、さらにひと工夫が必要かもしれません。例えば、毎回の食事で食べるものを決めている場合、この習慣を崩してあげる必要があります。新しいことに挑戦する時や変化がある時は、お皿を変えたり、食べている場所を変えたり、食事時間を変えてみたり、いつもと違うんだよ、ということを伝えることで、変化に対する混乱を避けることできます。
また、ASD特性のある子の中には、感覚の過敏性が顕著な場合も多いです。特定の味を強く感じてしまったり、硬い感触がとても苦手であったり、個人によって様々ですが、この場合は無理に食べさせなくてもよいと思います。全く食べないと心配になりますが、そんな時こそ、本人の好みを尊重してあげるのが、将来的に食事に困らなくなるのではないでしょうか。
食べたくないのはなぜなのか。子どもの目線に立って分析してみます。まず考えられるのは、シンプルにあまり好きではない。味・感触・匂い・大きさ・形など様々な要因が考えられます。次にどれくらい嫌いなのか、その程度を知る必要があると思います。あまり好きではないレベルであれば、少し頑張れば食べられるかもしれません。一方で、とても嫌いな場合は、それを食べてもらうのを諦めた方がよいでしょう。
2.食べることにトライするために
子ども目線での分析が本当にうまくいくのは、間近で様子を見ているお母さんであり、おとうさんです。もしも、少し頑張れば食べられるかも...という様子であれば、食べてくれる可能性があります。ひとつのアイデアとして、スモールステップで成功体験を重ねていくことがあります。スモールステップとは、最初は本人が必ず成功できるように環境設定して、徐々にレベルを上げていくことです。食事であまり好きでないものに挑戦するならば、最初はとっても小さいものを用意しましょう。子どもによっては、目に見えるか見えないかのレベルまで小さくする必要があるでしょう。それを食べることができたら大袈裟に褒めてあげるとよいです。言語の理解が弱ければ、食べられた後に好きな食べ物を上げてもよいと思います。
また、子どもが目的のものを食べる前に、大人が目の前で美味しそうに食べるというのも手ですね。子どもは大人をよく見ています。手本を見せることで、まずいものではないということを伝えることができますね。
3.ASD特性がある子は
ASD特性がある場合は、さらにひと工夫が必要かもしれません。例えば、毎回の食事で食べるものを決めている場合、この習慣を崩してあげる必要があります。新しいことに挑戦する時や変化がある時は、お皿を変えたり、食べている場所を変えたり、食事時間を変えてみたり、いつもと違うんだよ、ということを伝えることで、変化に対する混乱を避けることできます。
また、ASD特性のある子の中には、感覚の過敏性が顕著な場合も多いです。特定の味を強く感じてしまったり、硬い感触がとても苦手であったり、個人によって様々ですが、この場合は無理に食べさせなくてもよいと思います。全く食べないと心配になりますが、そんな時こそ、本人の好みを尊重してあげるのが、将来的に食事に困らなくなるのではないでしょうか。
記事の執筆者
臨床発達心理士です。
現場での支援員として働き、6年になります。
市の発達支援センターで療育をしていました。
自閉症(ASD)の方を対象とした生活介護で働いています。
現場での支援員として働き、6年になります。
市の発達支援センターで療育をしていました。
自閉症(ASD)の方を対象とした生活介護で働いています。
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