「やる気が出ない」先延ばし癖のある小学生へは交通整理をしてあげよう
最終更新:2026.08.04
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「宿題やったの?」「早く準備しないと遅れるよ!」
何度も声をかけても取り掛かるまでに時間がかかり結局間に合わない、やりたくないことを先延ばしにするお子さん、いますよね。
大人から見ると「怠けている」「やりたくないことから逃げている」と思えて焦ったりイライラしたりしますよね。
誰でも、やりたくないな、面倒だな、と感じることに関しては取り掛かることがおっくうになり、「あとでいいや」と先延ばしにしてしまった経験があるのではないかと思います。
小学生の頃は特にそのような傾向が大きく、やらなければいけないことに対して気持ちの折り合いをつけられなかったり、時間の見通しがうまくいかずに間に合わなかったりすることはよくあります。
ただ、少しずつ経験を重ねていくことで、「やりたくないけれど先に終わらせてから遊ぼう」など、やらなければならないことへの対処が身についてきます。
ところが、やりたくないことを目の前にしたとき、極端に動きが緩慢になってしまったり、まったく動き出せなくなってしまうお子さんがいます。
このようなお子さんは脳の実行機能が弱く、「やらなきゃいけない」とわかってはいても実際の行動を起こすことがとても大変なのです。
先延ばし癖のあるお子さんの頭の中はどうなっているのか、どんな声かけやサポートをしてあげたらいいのかを解説します。
こんな「声かけ」がおすすめ!
やり始められただけですごいよ!
実行機能の働きが弱いお子さんが、やりたくないことを目の前にしたとき、どんなことが起きているのでしょうか?
1 「やらなきゃ」と思う
先延ばし癖のあるお子さんでも、やらなきゃ、という気持ちは持っています。
2 情報量に圧倒されて脳がストレスを感じる
通常、私たちは面倒な課題を前にすると、「イヤだな…」と思いながらも、「終わったらすっきりするからがんばろう」と終わった後の気持ちを想像し、今面倒だという気持ちを押さえて課題に取り組み始めることができます。
しかし、実行機能に弱さがある場合、「ちょっと先」に得られるメリットを期待する力が弱く、「今」のメリット(楽、楽しい)を優先しやすくなります。そのため、取り組み始めることのハードルが通常よりもとても高くなります。
また、通常「宿題をする」という課題をこなさなければならないとき、
(1) 宿題が何かを確認する
(2) カバンから宿題を出す
(3) 筆記用具などを準備する
(4) 問題集やノートを開く
(5) 取り組み始める
(6) 最後まで集中してやり遂げる
(7) できたかどうか確かめる
(8) 道具をしまう
という一連の流れを脳の中で無意識に計算し実行しています。
しかし実行機能の働きが弱い場合、「宿題をする」という課題を上のような一つ一つの作業に分解しし順番に並べてこなしていく、ということがうまくいきません。
「宿題をする」ということがとても面倒で重苦しい塊に感じられ、ただただ圧倒されてストレスを感じています。
意外と、完璧にやらないといけない、という考えを持っていることも多く、それがさらに取り組み始めるのをおっくうにしてしまいます。
3 どこからどのように手を付けてよいかわからなくて固まってしまう
作業工程を分解できないので作業の計画を立てられず、終わるまでの見通しを立てられません。
「どこからどう手を付けたらいいのかわからない」
「終わる気がしない」
と感じ、脳がフリーズしてしまいます。
4 ストレスから逃れようとして楽なことへ気持ちが向かう
「後で楽になる」というメリットを感じ取る力が弱いので、ストレスになる課題があると「大変なことはあとにして今楽しいこと、楽なことをしよう」と課題を先へ先へと延ばしてしまします。
5 「やらなきゃいけないこと」は消えない
しかし、課題がなくなるわけではなく、本人も「やらなきゃ」という気持ちは持ち続けているため、逃げている間もずっとストレスを抱えています。
6 さらに手がつかなくなる(悪循環)
「やらなきゃ→大変、面倒→先延ばし→もっと問題が大きくなる→もっとやる気がなくなる」と悪循環になります。
では、このようなお子さんにどんなサポートをしてあげるとよいのでしょうか?
【対応策】
1 「やる気が出たらやる」は×
人の脳は「作業興奮」といって、行動を始めるとやる気が出てくる、という仕組みがあります。実行機能が弱い場合、「〇〇をするとあとで楽になる」というモチベーションで苦手なことに取り組むことは難しいです。
2 課題を分解してあげる
とにかく「なんか大変」「すごく面倒そう」というイメージによって気持ちが後ろ向きになってしまうので、課題を切り分けるサポートが有効です。
「椅子に座るよ」
「鉛筆出して」
「ノート出して」
「1文字書いてみよう」
これくらいなら…と思えるくらい小さく課題を切り分けて1つ1つ指示してあげましょう。それだけで滑り出しがスムーズになります。
3 取り組めたら即認める
小さなことでも、すぐに「できたね」と認める声掛けをしてあげましょう。
「鉛筆出せたね」(筆箱の中身もスッカラカンになってすぐに出せない子も多いと思いますが…そこは予備の鉛筆を用意してあげて取り組み始めるハードルを下げてあげてください)
意外とやり始めると過集中してやり続けられるお子さんもいます。
すぐに集中が切れてしまったとしても、
「これだけしかできなかった」
「なんで最後までちゃんとやらないの?」
と、ネガティブにとらえるのではなく、
「やり始められただけですごいよ!」
「やりたくなかったけどやったらちゃんと進んだね」
と行動を始めたことを認めてあげましょう。
成功体験として認識されると、次の回の取り組みへとつながりやすくなります。
4 ゲーム性を持たせる
「ここまで何分でできるかな?」
「1分で何個かけるか試してみよう」
など、ちょっとゲーム性、チャレンジを持たせてあげると乗ってくれることがあります。
先延ばしにしてしまうお子さんの頭の中を理解して、少しでもできたところがあったら「できたね」「よかったね」と一緒に喜んであげましょう!
1 「やらなきゃ」と思う
先延ばし癖のあるお子さんでも、やらなきゃ、という気持ちは持っています。
2 情報量に圧倒されて脳がストレスを感じる
通常、私たちは面倒な課題を前にすると、「イヤだな…」と思いながらも、「終わったらすっきりするからがんばろう」と終わった後の気持ちを想像し、今面倒だという気持ちを押さえて課題に取り組み始めることができます。
しかし、実行機能に弱さがある場合、「ちょっと先」に得られるメリットを期待する力が弱く、「今」のメリット(楽、楽しい)を優先しやすくなります。そのため、取り組み始めることのハードルが通常よりもとても高くなります。
また、通常「宿題をする」という課題をこなさなければならないとき、
(1) 宿題が何かを確認する
(2) カバンから宿題を出す
(3) 筆記用具などを準備する
(4) 問題集やノートを開く
(5) 取り組み始める
(6) 最後まで集中してやり遂げる
(7) できたかどうか確かめる
(8) 道具をしまう
という一連の流れを脳の中で無意識に計算し実行しています。
しかし実行機能の働きが弱い場合、「宿題をする」という課題を上のような一つ一つの作業に分解しし順番に並べてこなしていく、ということがうまくいきません。
「宿題をする」ということがとても面倒で重苦しい塊に感じられ、ただただ圧倒されてストレスを感じています。
意外と、完璧にやらないといけない、という考えを持っていることも多く、それがさらに取り組み始めるのをおっくうにしてしまいます。
3 どこからどのように手を付けてよいかわからなくて固まってしまう
作業工程を分解できないので作業の計画を立てられず、終わるまでの見通しを立てられません。
「どこからどう手を付けたらいいのかわからない」
「終わる気がしない」
と感じ、脳がフリーズしてしまいます。
4 ストレスから逃れようとして楽なことへ気持ちが向かう
「後で楽になる」というメリットを感じ取る力が弱いので、ストレスになる課題があると「大変なことはあとにして今楽しいこと、楽なことをしよう」と課題を先へ先へと延ばしてしまします。
5 「やらなきゃいけないこと」は消えない
しかし、課題がなくなるわけではなく、本人も「やらなきゃ」という気持ちは持ち続けているため、逃げている間もずっとストレスを抱えています。
6 さらに手がつかなくなる(悪循環)
「やらなきゃ→大変、面倒→先延ばし→もっと問題が大きくなる→もっとやる気がなくなる」と悪循環になります。
では、このようなお子さんにどんなサポートをしてあげるとよいのでしょうか?
【対応策】
1 「やる気が出たらやる」は×
人の脳は「作業興奮」といって、行動を始めるとやる気が出てくる、という仕組みがあります。実行機能が弱い場合、「〇〇をするとあとで楽になる」というモチベーションで苦手なことに取り組むことは難しいです。
2 課題を分解してあげる
とにかく「なんか大変」「すごく面倒そう」というイメージによって気持ちが後ろ向きになってしまうので、課題を切り分けるサポートが有効です。
「椅子に座るよ」
「鉛筆出して」
「ノート出して」
「1文字書いてみよう」
これくらいなら…と思えるくらい小さく課題を切り分けて1つ1つ指示してあげましょう。それだけで滑り出しがスムーズになります。
3 取り組めたら即認める
小さなことでも、すぐに「できたね」と認める声掛けをしてあげましょう。
「鉛筆出せたね」(筆箱の中身もスッカラカンになってすぐに出せない子も多いと思いますが…そこは予備の鉛筆を用意してあげて取り組み始めるハードルを下げてあげてください)
意外とやり始めると過集中してやり続けられるお子さんもいます。
すぐに集中が切れてしまったとしても、
「これだけしかできなかった」
「なんで最後までちゃんとやらないの?」
と、ネガティブにとらえるのではなく、
「やり始められただけですごいよ!」
「やりたくなかったけどやったらちゃんと進んだね」
と行動を始めたことを認めてあげましょう。
成功体験として認識されると、次の回の取り組みへとつながりやすくなります。
4 ゲーム性を持たせる
「ここまで何分でできるかな?」
「1分で何個かけるか試してみよう」
など、ちょっとゲーム性、チャレンジを持たせてあげると乗ってくれることがあります。
先延ばしにしてしまうお子さんの頭の中を理解して、少しでもできたところがあったら「できたね」「よかったね」と一緒に喜んであげましょう!
記事の執筆者
【経歴】
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年
【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)
5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。
・大学、大学院にて臨床心理学を専攻
・スクールカウンセラー、児童精神科のカウンセラー、
・発達障害児の治療教育的学習支援者として勤務
・家庭教師経験8年
【資格】
・臨床心理士
・公認心理師
・教員免許(中・高)
5児を育てながら、発達障害のあるお子さまや不登校のお子さまの学習支援、発達支援も行っています。
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