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【簡単に解説】モンテッソーリ教育とは?お家での実践法や声かけも紹介します

【簡単に解説】モンテッソーリ教育とは?お家での実践法や声かけも紹介します

最終更新:2024.06.28
今回はモンテッソーリ教育について解説します。

モンテッソーリ教育と聞くと、「名前はよく目にするけれどどんな教育法?」「家庭でもできるの?」と思われる方も多いかもしれません。

モンテッソーリ教育では、子どもには自分で自分を育てる「自己教育力」があり、大人はその力をサポートすることが大切であると考えます。

そうして自己教育力が発揮された子どもは乾いたスポンジのようにどんどん周りの環境から知識を吸収して成長することができるようになるのです。

ここでは、そんなモンテッソーリ教育の基本的な内容やメリットとデメリット、お家での実践方法についてわかりやすく紹介していきます。
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こんにちは、あらいです。一児の母です。
臨床心理士・公認心理師として医療機関でカウンセリングをしています。
子育ての悩みは、子どもの成長に従って次から次へやってきて、なかなか尽きることがありませんよね。
皆さんの日々の子育てに役立つ情報発信ができたらと思います。
よろしくお願いいたします。
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モンテッソーリ教育を簡単に解説

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育とは、子どもには自分で自分を育て、成長するという「自己教育力」が備わっていると考え、大人がすべきことは何かを教え込むことではなく、その自己教育力が存分に発揮される環境を整えることだとする教育法です。

モンテッソーリ教育を考案したのはマリア・モンテッソーリ医学博士です。医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリは1906年に「モンテッソーリ学校」を開設し、知能の発達が遅れた子どもへの教育で大きな成果を上げた後、ローマにて「子どもの家」という教育施設を立ち上げ、障害のない子どもに対しても幼児教育を行い、ここで実施した教育をモンテッソーリ教育としてまとめました。

このように実践と観察から得られたあるがままの子どもの姿を理論的に体系化していったものがモンテッソーリ教育であり、だからこそ100年以上たった今でも世界中でこのモンテッソーリ教育にのっとった教育が行われているのです。

モンテッソーリ教育の基本理念

世界中で支持されているモンテッソーリ教育ですがその基本理念はどのようなものなのか、もう少し詳しく解説します。

モンテッソーリ教育が目指すところ

モンテッソーリ教育では次の4つを身につけた人間を育てることを教育の最終目標としています。

  • ・自立している
  • ・能力がある
  • ・思いやりがある
  • ・学び続ける姿勢がある

特定の能力が伸びる「敏感期」

子どもには自分で自分を育てる自己教育力がありますが、発達の段階に応じて、必要となる環境は異なります。

その理由は、特定の能力を獲得するのに最も適した期間というものがあるからです。モンテッソーリ教育ではこれを「敏感期」と呼んでいます。

敏感期には、「言語の敏感期」「秩序の敏感期」「運動の敏感期」などがあります。敏感期には、子どもは対象となる事柄に強く興味を惹かれ、何度も同じことを繰り返したりします。そうしてその事柄を吸収し学んでいくのです。

例えば言語の敏感期には、聞こえた単語を吸収していくだけでなく、細かい文法まで誰に教えられることもなく理解していきます。

こうして、敏感期には特定の能力がぐんぐんと伸びていきます。周りの大人はこの敏感期に子どもが自由に学ぶことができるよう環境を整えることが大切です。

環境を整えるための「教具」

環境を整えるために、モンテッソーリ教育では「教具」を用います。教具とは、子どもが自己教育力を発揮するために使われる教材のことで、敏感期ごとに様々な種類があります。

例えば言語の敏感期であれば、文字と絵が書いてあるカードや、並び替えることで文章が作れるパズルといった教具があります。どれも子どもが興味をもって遊ぶことで特定の能力を獲得できるように設計されています。

モンテッソーリ教育の実践

では、具体的にはどのような能力の敏感期があり、その能力を獲得するためにはどのような環境を整えるとよいのでしょうか。モンテッソーリ教育では、0歳から3歳まで、4歳から6歳までの二つの時期に分けて幼児教育を行います。

0歳から3歳

この時期は「吸収する精神」とも呼ばれ、無意識のうちに膨大な情報を吸収し、蓄積されていきます。獲得される能力は次の7つがあります。

  • ■粗大運動の活動

    粗大運動とは、座る、立つ、歩くといった日常生活の土台となるような動きです。

  • ■微細運動の活動

    握る、たたく等の手や指を使った動作を微細運動と呼びます。握る面白さを感じられるような教具で獲得をサポートします。

  • ■日常生活の練習

    服を着る等の日常生活に必要な行動ができるようになるのを支えます。粗大運動と微細運動が組み合わさることで獲得される能力ともいえます。

  • ■言語教育

    0歳から3歳は「話しことば」の敏感期です。家族や周りの人が話していることばを耳で聞いて吸収していきます。

  • ■感覚教育

    色や音、触った感触など様々な感覚が発達していきます。この時期に豊富な感覚刺激を受けることが大切です。

  • ■音楽

    リズムをとったり声を出して歌ってみたり、子どもには音楽を自然に楽しむ力があります。

  • ■美術

    絵具や粘土で自由に内的な世界を表現していき、表現することを楽しみます。

4歳から6歳

この時期は、「意識が芽生える時期」です。これまで無意識のうちに感覚的に吸収してきた情報が意識によってつながり、実を結んでいきます。獲得される能力は次の5つです。

  • ■日常生活の練習

    洗濯や料理のお手伝いなど、さらに複雑な日常生活の行動がとれるようになります。

  • ■感覚教育

    この後の3つの教育の基礎となる力です。3歳以前で感覚刺激を受け取る力を獲得するので、次は意識的に感覚を使って遊ぶ力を獲得していきます。

  • ■言語教育

    語彙が増え、「話しことば」がより豊かになっていきます。さらに文字に興味を持つようになり「読み書き」の力も獲得していきます。

  • ■算数教育

    文字だけでなく数字にも興味を持つようになり、数の概念を獲得していきます。

  • ■文化教育

    言語と算数以外にも、地域の文化や歴史や動物に子どもは興味津々です。社会科や理科に関する能力が育まれていきます。


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モンテッソーリ教育のお家での実践法や声かけ

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お家でモンテッソーリ教育を実践するときに心がけたいポイントを解説します。

集中できる環境づくり

子どもが自由に自己教育力を発揮するには、興味を持った活動に集中できる環境が必要です。子どもが過ごすスペースは物が散乱していることのないように、必要のないものは片付けておきましょう。

また子どもの敏感期に応じた様々な教具が販売されていますので、家庭で取り入れるのもよいでしょう。ブロックやパズル、カードなど、様々な素材、サイズのものがあり、中には手作りできるものもあります。

このような子どもが自己教育力を発揮するための場所や教具のことを、モンテッソーリ教育では「物的環境」と呼んでいます。

方法を教えて、見守る 「やり方を教えるね」

集中できる環境が整い、適切な教具があっても、子どもが教具の使い方を知らなければ学ぶことができません。

また、適切な物的環境があっても、周りの大人が子どもに勉強を教え込もうと訓練したり、子どもに寄り添えなかったりしても、子どもの自己教育力は抑制されてしまいます。

自己教育力を発揮できるような、周りの大人のふるまいも「人的環境」として重要なのです。

よい人的環境を整えるために、大人は次の二つを意識することが大切です。

  • 控えめで、子どもの自由な活動を見守ること
  • 子どもを尊重し敬意を払うこと

例えば、4歳から日常生活の活動の敏感期が始まります。この時、モンテッソーリ教育では「子どもはできないのではなく、やり方を知らない」と考え、まずは食卓の準備や、着替え、挨拶について大人がやり方を教えて、あとの実践は子どもに任せ見守ります。

パズルなどの教具を使うときにも、まず子どもに教具の使い方を教えて、そのあとは邪魔にならいように「そっと見守る」ことが大切です。

そして、子どもが助けを求めるようにこちらに視線を向けたり、間違った方法や危険な方法で教具を使っているときには「こうするんだよ」ともう一度使い方を教えてあげましょう。

モンテッソーリ教育のメリット・デメリット

モンテッソーリ教育のメリット

モンテッソーリ教育には次のようなメリットがあります。

  • 自立心が育つ
  • 学び続ける力がつく
  • 思いやりが身につく
  • 能力が伸びやすい

モンテッソーリ教育では子どもの興味関心を大切にします。そのため子どもは主体的に物事に取り組むことができ、それが自立心や学び続ける力、思いやりにつながります。

また、車好きな子どもが車種の名前をたくさん知っていて大人が驚かされることがあるように、興味関心によって獲得される能力は伸びやすいといわれています。

モンテッソーリ教育のデメリット

一方で、モンテッソーリ教育には次のようなデメリットもあります。

  • 集団行動を学ぶ機会が少ない
  • 外遊びが少ない

モンテッソーリ教育では、子どもが自分の興味関心に沿って活動することを重視しているため、集団行動をする時間はどうしても少なくなってしまいます。また屋内での活動が多いため外遊びが少なく、運動不足になることがあります。

そのため、モンテッソーリ教育を行う場合は、集団行動や外遊びの機会を意識的に作るようにするとよいでしょう。

モンテッソーリ教具の紹介

モンテッソーリ教育で用いられる教具の種類をいくつか紹介します。

感覚教育のための教具「色板」

色への興味が高まる時期に適した教具として、赤や青、黄色や緑といったカラフルな色が1枚1枚グラデーションになるように塗ってある色板があります。色の名前を覚えたり、板を並べて色の変化を楽しむことができる教具です。

日常生活練習のための教具「三つ編み板」

木でできたボードに3本の紐がついていて三つ編みの練習ができます。それぞれの紐の色が異なり、三つ編みのやり方を理解しやすくなっています。

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言語教育のための教具「絵カード」

動物や果物の絵とその名前が文字で書いてあるカードです。絵柄だけのカードや文字だけのカードもあり、語彙を増やし、文字に関心を持たせることができます。

教具はどこで購入できる?

物的環境を整える際に大切な「教具」ですが、現在は多様な教具がネットや店舗で販売されています。

まずはお試しで使ってみたいというときに購入しやすい手ごろな価格帯の教具も多くありますので、インターネットで検索してみるとよいでしょう。

また国際モンテッソーリ協会が認定する教具もあります。高めの価格設定ではありますが、認定を受けた高品質な教具を購入することができます。

モンテッソーリ教育をもっと学びたい

書籍から学ぶ

モンテッソーリ教育についてより深く学びたい場合は、わかりやすい書籍がたくさん出版されていますので書店や図書館で探してみるとよいでしょう。またマリア・モンテッソーリ自身がモンテッソーリ教育についてまとめた本もあり、考案者の思いや言葉に触れることができます。

マリア・モンテッソーリが書いた本

『子どもの発見』

モンテッソーリ教育の基本の考え方や実践法が書かれたマリア・モンテッソーリの代表作です。

『幼児の秘密』

子どもが備えている特性について、敏感期や正常化といった考え方が解説されています。

『子どもの精神-吸収する精神-』

「吸収する精神」をキーワードとして、生まれたときから教育が始まっているとしたマリア・モンテッソーリの最後の著書です。

『-小学校における-自己教育』

『子どもの発見』の続編となる著作です。

講座を受講して学ぶ

もっと本格的にモンテッソーリ教育について学びたい場合には、専門機関で講座を受講することも可能です。

日本モンテッソーリ協会は、誰もがモンテッソーリ教育を学び実践できるようにすべく、日本モンテッソーリ教育綜合研究所を開設し、教師の養成を行っています。幼稚園や保育園の先生だけでなく、一般の保護者も対象に、様々なコースが用意されています。

通信教育で受講できるものから国際資格を取得できるものまで幅広く開講されていますので、ライフスタイルに合わせて検討してみるとよいでしょう。


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こんなお子さんにおすすめ!

3~5歳 男の子 女の子

参考・外部リンク

・高橋節子. (2015). 子どものための物理的環境とは何か モンテッソーリ教育の場合. 人間環境学研究, 13(1), 21-36.
・保田恵莉. (2014). 幼児教育の追求とモンテッソーリ教育. 花岡大学社会福祉学部研究紀要, 22, 49-57.
・日本モンテッソーリ協会綜合研究所. モンテッソーリ教育とは. https://sainou.or.jp/montessori/index.html
・日本モンテッソーリ協会綜合研究所. マリア・モンテッソーリ主要著書. https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/books.html


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