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子どもが痛みに敏感!傷口を洗うのを嫌がる子どもの背景と声かけ
記事の目次
サマリー
子どもが転んでひざをすりむくなど、ケガをしたとき、「痛い!!」と言って傷口を洗うのを嫌がることはありませんか?我が家の娘はとても痛がりで、傷口を洗うときや消毒をするときにしみるのが怖くて、なかなか手当てをさせてくれず困ったことがありました。
病気の治療や手当てなどは身体の健康にとって大切なことですが、一方的にやってしまうと、ただただ痛くて怖い経験となってしまい、子どもは全力で拒否して親は無理やり押さえつけるというように敵対関係になってしまいがちです。
記事の執筆者
子どもが痛みに対して大人より敏感なのは何故?
・同じ痛みでも子どもの方が10倍も敏感
大人と子どもでは痛みの感じ方が全く違い、同じ痛みでも子どもの方が10倍も敏感です。
成長による痛みの感じ方の変化を調べた研究では、男女ともに7歳~9歳にかけて痛みの感じ方がおよそ10分の1になっています。
参考
(https://ohadcc.com/wp/blog/2021年7月%E3%80%80no-432-子どもの頃は嫌だった注射%E3%80%80なぜ大人/)
・心理的要因
子どもは本能的に痛みや不快感を避けようとします。痛みがあることは自分にとって危険なことであると感じるため、傷口をケアするときの痛みであっても無意識に避けようとしてしまいます。
「何も手当をしない場合」と「傷口を洗ったり消毒したりする場合」とを比べたとき、一時的ではあっても「傷口を洗ったり消毒したりする場合」の方が痛みが強くなります。
子どもが傷口をケアすることの理由を理解できていなかったり、将来的な利益のために一時的な痛みを我慢するといった自制心が未熟であったりすると、目先の痛みを避けられる「何もしない」という行動を選んでしまいがちです。
また、過去に説明なく一方的に手当てをされてしまった場合、自分でコントロールできない不安や恐怖が大きく感じられ、手当てを拒否してしまうことにつながることもあります。
このような子どもの事情や気持ちを、大人が理解して対応することが大切です。手当てをする意味を子ども自身が納得でき、自分の意思でより良い行動を選択できるとよいですよね。今回は子どもが治療に対して協力的になれるような声かけをご紹介します。
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痛がる子どもにはこんな声かけがおススメ
子どもの恐怖や不安に共感してあげると、子どもは自分の気持ちを分かってもらえていることで安心できます。
「洗うと痛いもんね」「怖いなって思う〇〇ちゃんの気持ちわかるよ」
2 手当が必要な理由を伝える
そのうえで、傷口を手当てすることが必要な理由を伝えます。洗わないとどうなるのか、洗うとどうなるのか、子どもが理解できるように説明してあげます。
「傷口を洗わないとばい菌が入っちゃうんだ。そうなったら今よりもっと痛くなっちゃうの。痛くなったら嫌だよね。きれいな水で汚れやばい菌を洗い流すと早く治るよ」
3 子どもがよい行動を選択できるように手伝う
傷口をケアする行動をとることを自分で決断できるように導いてあげます。
「早く痛いの治ってほしいよね。〇〇ちゃんはどうなりたい?」
それでも難しい場合は、「パパママは〇〇ちゃんのお怪我早く治してあげたいな」とパパママの気持ちを伝えてあげるとよいでしょう。
4 親が味方であることを伝える
パパママがケアをしてあげようとしているのに、痛みの恐怖からパパママを敵のようにとらえてしまうことがあります。そうではなく、協力関係を築いて、一緒に共通の敵に立ち向かうような感覚が持てるように声かけをしてあげましょう!
「早く〇〇ちゃんのお怪我が治るように、パパママもお手伝いするからね。〇〇ちゃんも一緒に頑張ってばい菌をやっつけようね!」
5 褒める、努力を認める
痛みを我慢して治療行動を選択できたことを褒め、認める声かけをしてあげましょう。そうすることで、今後同じようなことが起きたときにも適切な行動を選択できるようになります。
「痛いのに頑張って洗えたね。これで早く治るからもう大丈夫だよ。絆創膏貼ってあげるね、はい、ペッタン!」
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