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「100万回生きたねこ」あらすじと子どもへの声かけ
声かけのシーン(背景・導入)
100万回死んで、100万回生きた主人公のねこの物語。
有名なタイトルなので読んだことのある方も多いと思いますが、大人になって改めて読んでみると、愛するということが心にしみる、味わい深い一冊です。
たくさんの人に飼われては死に、生き返ることを繰り返しています。ねこが死んだとき、100万人の人が泣いたけれど、ねこは一度も泣きませんでした。猫は飼い主がきらいだったのです。
あるとき、ねこは誰のねこでもなくのらねこになりました。
はじめて自分のねこになり、自分が大好きになりました。
りっぱなとらねこだったので、たくさんのめすねこが寄ってきましたが、自分のことが大好きなねこは誰のことも相手にしませんでした。
たった1匹、ねこに見向きもしない白い美しいねこがいました。
ねこは初めて自分よりも好きな相手を見つけ、そしていつまでもそばにいました。
子どもたちが巣立ち、年を取った白い猫がなくなったとき、猫は初めて泣き、隣で死にました。
そして二度と生き返りませんでした。
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おすすめの声かけ
「ねこは誰のねこだったかな?」
「どうやって死んじゃったのかな?」
「飼い主はどうしたかな?」
「どうしてねこは一回も泣かなかったのかな?」
「どうしてねこは飼い主のことが嫌いだったのかな?」
「初めて誰のねこでもなくなったねこはどうなった?」
「白いねこが死んじゃってねこはどうなった?」
「どうして泣いたのかな?」
「どうして生き返らなかったんだろうね?」
何度死んでも淡々としていて、愛されていることの価値が分からなかったねこ、
自分自身の人生を生きて初めて自分のことが大好きになれたねこ、
そして、自分よりも大切な存在を見つけたねこ。
けっして生き返らなかったねこ…。
大人になるごとに味わいが深くなる絵本です。
急いで答えを強要したり、正解を求めることはせず、子どもの話す内容を尊重してそのまま受け止めましょう。
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こんなお子さんにおすすめ!
参考・外部リンク
出版社:講談社