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イヤイヤ期の癇癪は放置しても大丈夫?対処法や注意点を解説します。
記事の目次
サマリー
2歳くらいから始まるイヤイヤ期の癇癪。発達の過程なので、誰しもが通る道ですよね。
「色々試しても結局言う事を聞かない…」
「全然ご飯を食べてくれない」
「お店の中でにひっくり返る…」
などなど。
癇癪が激しい子どもは本当に激しく、お困りの親御さんもたくさんいらっしゃいます。
選択肢を与えるとか、時間を決めるとかしても全く効力がなく、激しさを増す一方…。
そんな時は、一旦「見守り」することをお勧めします。
いっそ見守ってしまった方が、色々やるより落ち着くのが早いパターンもあります!
子どもも気が済むと急に切り替えができることもあります。
ただ、「見守る」って言っても「無視・放置」とは違います。
この記事では、子供が癇癪を起こしてどうしようもない時に、どのように「見守り」をするのか、「無視・放置」とはどう違うのかについて解説していきます。
記事の執筆者
イヤイヤ期、なぜ子どもは癇癪を起こす?
イヤイヤ期は大体2歳~3歳頃の子どもの発達段階で、自己主張が強まり親や周囲の人に対して「イヤ!」と言うことが増える時期です。
子供が癇癪を起こす背景・理由
この時期の子どもは、自分で何かをしたいという欲求が強くなる一方で、その感情を上手くコントロールしたり表現する能力が十分に育っていない為、「癇癪」という形で自分の要求を通そうとします。
子どもの起こす癇癪による要求に応えて続けてしまうと、子どもは癇癪を起こせば要求が通るんだと認識してしまいます。子どもが癇癪を起こした際には、親として毅然とした態度が求められます。
どんなシーンで子どもは癇癪を起こすか
要求が通らないとき
お菓子やおもちゃを欲しがっているのに、親が「ダメ」と言った場合に癇癪を起こします。
子どもがお菓子やおもちゃを欲しがっている時は、子どもの中ではもう「お菓子やおもちゃ」を買ってもらえる方向に気持ちが定まってしまっています。その気持ちと現実とのギャップが癇癪に繋がります。
いつもとは何か違うとき
日常の習慣が変わる、例えば、普段とは違う道を通って目的地に行く時や、普段とは異なる時間に食事を取ろうとする時に、癇癪を起こすことがあります。
自分の意志が伝わらないとき
言葉でうまく表現できないフラストレーションが溜まると、子どもは苛立ち、癇癪を起こすことがあります。
疲れているとき
上記に加え、疲れているときや、眠いときには、感情が不安定になりやすく、些細なことでも癇癪を起こしやすくなります。
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「放置」と「見守り」の違いとは?癇癪時の対処法
「放置」とは
放置とは、ニュアンスは人によって違いはありますが、文字通りの意味は「放っておくこと」です。
問題を未解決のまま放っておくような時に使う言葉で、今回のケースだと、未解決な子どもの癇癪を、一旦放っておいて子どもが自分で気持ちに折り合いをつけるまで待つことになります。
注意点、リスク
「放置」という言葉には子どもへの「無視」や「全く見ていない」という様なネガティブなニュアンスを感じる方も多いかと思います。
注意すべき点として、子どもが深刻に悩んでいたり、強い不安感を抱えている場合があります。子どもが癇癪から立ち直るための場所は、子ども自身や周囲の人間を傷つけないように配慮をする必要があります。
なので、子どもが癇癪を起こした場合は、子どもを無視する、全く見ないというニュアンスを含んでしまうような「放置」ではなく、「見守り」をするべきだと考えています。
「見守り」とは
ここで言う「見守り」とは気を付けて、安全な状態にあるかどうかについて注意を払って対象を見ることです。
子どもが癇癪を起こした時は、落ち着くためのスペースや部屋に入ってもらう等の対処法がありますが、その際には子ども自身や周囲の人間を傷をつけない様に注意する必要があります。
どのように「見守り」を行うのか注意点
安全の確保
子どもが物を投げたり、危険な場所に飛び出せてしまうような場所は危険です。他にも尖ったモノや壊れやすいモノ、屋外であれば車や自転車、その他の歩行者などにも注意する必要があります。
例えばスーパーの中で癇癪を起こしてしまった際には、一旦売り場から出て、比較的人通りの少ない所に連れていくことをお勧めします。
感情的にならないこと
子どもが癇癪を起こした時は、ママ・パパもイライラしてしまっていると思いますが、
「もう知らない!泣き止んでから来て」と感情的に言うのではなく、優しく
「ママ(パパ)ここにいるからね」と、見守っていることが分かるように伝えましょう。
癇癪が収まった時
しばらくして急に気持ちが切り替わって、だっこを求めてきたり、チラチラ見てかまって欲しいアピールをしてきたり、ノソノソ歩いてきます。
そしたら優しい声をかけてあげてください。
「だっこする?」
「帰る?」
「手繋ぐ?」
「ぎゅってする?」
癇癪を起こさせないためには?
前述した通り、癇癪を起こしてしまう背景には、以下のような要因があります。
- ・要求が通らない事
- ・いつもと違う事
- ・自分の意思が伝わらない事
- ・疲れている
癇癪の事前対策
事前に予告しておくこと
今日の予定、これから行く場所、今日買うもの、などについて事前に予告して説明しておくことが、大切です。事前の説明により、子どもの中での予想と現実のギャップが生じにくくなるため、癇癪が起きにくくなります。
子どもの気持ちに寄り添う
子どもの要求に対してまず一言目に「ダメ」と言ってしまうと、癇癪を起こしやすいです。まず最初は子どもの気持ちに寄り添いつつ、代替案を提案するなどの対応が必要です。
癇癪による要求は聞かない
癇癪を起こしながら何かを要求してきたときは、毅然とした態度で拒否する必要があります。もしこれに応えてしまうと、「癇癪を起こせばいう事を聞いてもらえる」という認識が子どもの中で育ってしまいます。
疲れている時はお休みする
疲労がたまっている時は癇癪が生じやすくなります。子どもの様子を見ながら、出かけるか出かけないかを判断してください。
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